2021年1月24日日曜日

46代アメリカ大統領就任式

 昨日から今日にかけて合計約2時間半、パソコンにしがみついて20日のアメリカ大統領就任式の一部始終を見てしまった。歴代大統領の就任式は何度もテレビ中継を観ているし、オバマ大統領の就任演説の有名さは勿論承知している。とは言っても知っているのは「yes we can]だけで他は何も知らない。今回は相当暇があったので、英語は司会の「レディース・アンド・ジェントルマン」しか分からないのにずっと観続け、就任演説も訳文を丁寧に読んでしまった。

今日は日曜日なのでブログも読後感を上げようかと思っていたのだが、折角観たのでこれについて感想を書いておきたい。これまで式典の中継と言えばオリンピックの開会式くらいしか観たことがなかったので、就任式祝典は結構な見応えを感じさせてくれた。先ず結論から書いておきたい。「大人の祭典」であったことが非常に印象的だ。昔日本を占領した連合国司令官のアメリカ軍人(陸軍大将だったかな)のマッカーサー氏が「日本人は14歳の少年のようだ」といったと伝えられているが、今全く同じことを思わざるを得ない。

オリンピックはいつも若者の祭典らしく躍動感に溢れているが、大統領就任式典は躍動感は無い。式次第には娯楽的要素も多分に盛り込まれていても常に一種の厳粛さが漂うものだ。はじめに黙祷があり、おわりも牧師の説教で締め括られたせいもあろう。娯楽的要素の歌手は女性二人に男性一人、詩の朗読女性一人の紹介は省略する。日本の式典で国歌をエグザイルや和田アキ子に歌わせると、聴いていて白けてくるが、今回は英語が分からなくて結構インパクトが有った。

もう一つ重要だと思ったことが、列席者で来賓人物の入場に際して、一人ひとりファンファーレ付きで紹介されるので全員着席まで小1時間掛かってしまったこと。ペンス前副大統領の隣にカマラ・ハリス新副大統領の席が設けられていたこと。新大統領の就任演説は20分程度でそんなに長いものではないし、日本の評論家は、ごく普通でつまらないもののように言う人が多い。しかし、民主主義という理念を大切にして国家のために働くつもりだから、協力してくれという気持ちを率直に語っていたことだけは確かだ。

これが国民にどのように届くかは分からないが、役人が書いた政策メニューをダラダラ述べるよりは聞く価値があったと期待したい。

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