2021年1月23日土曜日

特効薬

 ひょっとすると心配のし過ぎかもしれぬ。やはりコロナのことだ。コロナ対策で水際作戦が成功している台湾とかニュージーランドなどを別にすれば、一番良くやったと内心感心していたのは中国だ。その中国で今年に入ってからだと思うが、河北省石家荘市とい言う武漢から大分離れた都市でコロナ患者が急増して500人を越し、政府は対応に追われていたと思ったら、今度は首都北京や他の都市でも新規感染者が確認され始めた。政府はあらゆる強硬手段を用いて封じ込めに必死だが、見えない敵はしぶとく、今のところ抑え込みに成功との報道は無い。

この疫病が中国の武漢市で最初に確認されてからもう丸1年以上になる。そして今やワクチンが開発されて、そのワクチン接種が現実となり始めた。先に[もう]と書いたが、当初ワクチン開発には10年は掛かるとも言われていた。しかし科学技術の進歩が目覚ましかったのかどうか、1年足らずでワクチン接種が現実化している。本来であれば楽天家だから「目出度し目出度し」と胸を撫で下ろすところだが、どうもその気になれない。むしろ、危険が身近に迫ってきたように感じてならない。

話が飛躍するが、家内は生涯電子レンジを買わなかったし、次女の家にも電子レンジが無い。便利すぎる物が嫌いな系統かもしれぬ。小生も3Dプリンターで製作された物なんか信用したくない口である。世界の人口を仮に80億人として、ワクチン効果を実効あらしめるには約6割の50億人近くが接種されなければならぬそうだ。ワクチンとは如何なる原料でどのように製造されるか知らぬが、薬九層倍の製薬メーカーのことだ。メッセンジャーNRAなんて意味が分かる人間が如何ほどいるか知らぬが、小生にすれば鼻くそ丸めて万金丹と同じこと。

言いたいのは見えぬ敵ほど厄介な奴はいないと言うこと。人類がこいつに打ち克つにはやっぱり「薬」が必要じゃないか。嘗て人類は肺結核に大いに悩まされたが、結局抗生物質の開発で救われた。先日読んだ「赤い砂」という小説では、正体不明のウィルスの特効薬が、偶然同じウィルスであるエイズ菌の中に見いだされる設定になていた。要するに赤い砂は脳神経が侵されるウィルスが主役で、エイズに掛かれば、そのウィルスは死滅することになる。

現在も医療分野で日夜苦労を重ねている医療従事者には敬意を表するが、一刻も早くウィルスを絶滅する特効薬の開発を願ってやまない。これも或いはだが、アメリカ前大統領トランプ氏が劇的に早く復帰できたのは、特効薬のようなものが既に開発されつつあるのかもしれない。昔結核の特効薬ペニシリンやストレプトマイシンが開発された当初、日本人は貧乏だったので利用できずに亡くなった人が多くいたそうだ。

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