2021年1月11日月曜日

年のはじめに、世界

 連日コロナに関する報道が続くのは、これがすべての国民の健康即ち生活に直結しているのでよく分かる。今日はこれを措いて別に気になっていることを書きたい。政治問題でもあり、メディア問題かもしれない。日本外交の基本方針は地球俯瞰的姿勢とかなんとか意味不明の説明がなされているが、少なくとも小生は意味が分からない。はっきりしているのはアメリカの外交方針に沿っっていることだ。

ところが、杖とも柱とも頼りにしているアメリカの外交方針が過去4年間で大きく変化、だけなら良いが孤立主義と言うか、自己中心的ご都合主義になってダッチロールしたので、日本外交も同様にダッチロール状況にあると思う。張本人のトランプ氏が失脚し、民主党バイデン氏の登場でアメリカが今後どうなるか分からないが、日本のアメリカ依存は変わらないだろうから日本も少し落ち着けばいいなと思っている。

端的に言って嘗てのような国連中心主義、多国間主義が戻れば改憲騒ぎなども収まるのではと甘い期待をしている。しかし世の中はボケ老人が考えるほど甘くはないだろう。政権交代があったからと言ってもアメリカもそう急には舵を切れまい。世界情勢はますます混乱の度を増すかもしれない。ただ一つ言えるのは多極化が進むことだけは間違い無さそうだ。素人が考えてもアメリカ、中国、EC、ロシアの4極が出来そうに見える。

日本はこの中で、当面アメリカに付き従わざるを得ないのかが気になっているところだ。話を戻すが、ロシアが極たり得るかがちょっと気になった。ソ連崩壊後のロシアは極の座を占めるには少し小さすぎないか?と疑問が湧いた。地理的な広さは広大だが、人口やGDPでは日本といい勝負だ。しかし嘗てソ連邦時代にはアメリカと張り合って世界を二分した一方の雄だ。世界に張り巡らされた人的ネットワークには無視できないだろうし、素人には伺いしれない有形無形な資源があるかもしれない。

まして日本にとっては隣国でもある。プーチン大統領の手腕に期待し、北朝鮮への影響力、中国へのある種の牽制力などを期待して、一つの極に置いておこう。何れにして世界情勢が大きく変わりそうな今後の世界に、我が政府がどのように方針を変えていけるかだ。今のところはその気配は皆無だが、それは取り敢えず措いて、問題はマスコミだ。放送局や新聞社の入社試験の実態は知らぬが、想像するに英語の達者な社員はごまんといそうだが、中国語やロシア語やEUの公式言語の使い手は少なそうだ。

テレビは政府の政策に乗せられて、しきりに中国や韓国を非難するメッセージを発信し続けている。特に韓国については酷い。文政権が国内的に苦しくなってきているのをこれ幸いとばかり叩いている。韓国人が古来外国語に長けていたことを書いた本を読んだばかりなので、余計気になる。外務大臣の外交批判をしようかと思ったが、マスコミに少し苦言を呈するにに留める。

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