2020年12月24日木曜日

年末雑感

 パットしないクリスマスイブを暗示してるような重苦しい曇りの1日。太陽が出なかったので終日薄ら寒かった。師走も余すところ1週間ともなれば、昔は皆忙しげにしたものだ。特に霞が関の官庁街は夜遅くまで残業する人、それを待つタクシーの車列が風物詩のようであった。深夜の霞が関なんか何年も行ったことがないので分からないが、多分様変わりしてるだろう。お役人様が大晦日近くまで働くふりをするなんて下らない伝統だったから、予算がさっさと上がること自体は悪いことではない。

幸い今年は忘年会や新年回も少ないようだ。霞が関高級官僚だって人の子、民間企業のサラリーマン並みに、クリスマスや年末年始くらい家族と一緒に過ごすのが自然だろう。他人のことを偉そうに書いたが、実のところ80年の人生でクリスマスや年末年始を家族と一緒に過ごした経験が非常に少ない。18歳から22歳まではクリスマス前から1月15日くらいまではスキー場に居たはず。22歳で就職してからも正月に家に帰る暇があればスキー場に行っていたような気がする。

29歳で結婚したので、数回は夫婦水入らずの正月はあったかもしれぬが、子供が生まれるとすぐに家内が年末年始の宿下がりを言い始めた。そして何故か大晦日は一人で過ごすものと思い始めたようにも思う。子供が生まれてもこの習慣は変わらなかったと思う。クリスマスに関しては現在小6の孫が幼稚園の頃、夫婦で孫の幼稚園の学芸会を観に行ったことが一度だけあった。幼稚園の園長先生がクリスチャンで、板橋の大きな公会堂を貸し切って園児たちに聖劇を演じさせてくれた。

この時も孫の成長に感慨深いものがあったが、彼も来年は中学生。時々我が家に来るので短い会話もあるが、ますます大人っぽくなってきた。他の孫二人は既に大学生、彼等にはもう教えることは何も無くて、こちらが教わる一方。しかも一人は来年から大学院に進学とのこと。昔、雷さんとお天道さんとお月さんが一緒に旅に出て、ある日雷さんが起きると二人が居ない。そして雷さんが言ったそうだ。「月日が発つ(経つ)のは早いものだ。」

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