2020年11月6日金曜日

関心事

 毎朝テレビで同じような報道を観ながらふと思った。多くの人が在宅時間の長くなることを余儀なくされている昨今、どんなことに興味を覚えているのだろうか?個人的にはあまり関係のないはずのアメリカの大統領選挙や、新型コロナの世界席巻事情にもっぱら関心を寄せる自分と以外の人との違いが気になった。少なくとも今、世間で大いに流行っているとされるアニメ映画「鬼滅の刃」については全く関心が沸かない。

年齢を思えば当然だろうが、年齢に応じてインパクトがあったのがレナウンの倒産報道だ。長いこと広告業界で過ごしたせいもあり、レナウンと言えば男女ともに一時はファッション界のリーダー的存在で、自動車や電化製品のような工業的消費財が台頭してくる前の広告業界では、西のサントリーと並び立つ東の雄のように思っていたものだ。時代が進んで現在は衣料も食品も豊富になり、住宅内に物が溢れるようになると、必然的に音楽とかアニメのように文化的価値を追求することになるのだろうか?

スポーツ観戦などもこの範疇に入れていいかと思うが、コロナ禍の影響でプロスポーツ業界も苦労しているように見える。今度の日曜日から開催される大相撲も九州場所ではなくて両国国技館での開催、しかも観客は5千人限定、横綱鶴竜の全休が発表されている。ファン(特に九州の)も寂しいだろうが、力士たちも精神的にはきついことだろう。

普通の人は環境が変わればそれなりに趣味嗜好を変えていくことが出来るが、プロ即ち職業人はそう簡単に進む道の変更ができない。立ち止まるしか無いことになるのだから余計辛いはず。精神が落ち込めば怪我の回復も遅くなって当たり前だ。一般人の関心で「そうだろうな」と思った記事がもう一つあった。産業能率大スポーツマネジメント研究所が7月末に実施した「コロナ禍のスポーツ観戦意識調査」の結果である。

<東京オリンピック・パラリンピック(オリパラ)について84・8%が「現実問題として、来年の開催も難しいと思う」と回答した。世間の目はオリパラ開催に冷めつつある。>と解説されていた。なるほどこれが一般関心事の現状らしい。

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