2020年11月5日木曜日

ことの成り行き?

 妻を亡くして間もなくまる3年になるが、以来年賀状を一切やめてしまっている。にも関わらず昨日古い友人(昔の勤務先の同僚)の奥さんから喪中はがきが届いた。確か一つ年上だったと思うので既に平均寿命は超えているし、傍目にも彼の人生において心残りも少ないだろうと推察するので不思議は無いが、我が余命もそう長くはないことに思いが至り身につまされる。

今月に入ってからは良いお天気が続くので体調も悪くないと思うが、コロナがさっぱりしないので精神的には重苦しい気もする。しかしよく考えれば、コロナのせいで行動を制限されているのは経済的に無駄遣いする機会が減ることであり、経済基盤の弱い年寄には却って有り難いことかもしれぬ。お陰でアメリカの大統領選をテレビを観て改めてアメリカという国柄を認識し直したりしている。

今までも不思議に思っていたのだが、投票結果がはっきりしても新大統領の就任が何故年を越さねばならぬかである。今回のトランプ氏の粘りを観て大分分かった気がする。11月初旬に行われる選挙の結果から2ヶ月以上先の1月20日まで大統領職を続ける必要性は何故か?政権が変わる可能性があることも想定すると、アメリカの場合は官僚も大幅に交代と聞いているので準備にも手間取るだろう。

更に全く個人的理解だが、大統領には重要な意思決定権が付与されていて、これは1日の猶予遅滞も許されないのがアメリカ大統領職だと思う。この辺が大阪市長職とは随分異なるはずで、大阪市長なんて自ら市を無くすなんてとんでもないことを言って選挙にまで持ち込んだのだから、敗北したらさっさと辞めるべきだと思う。大阪の市役所は何も困らないはずだ。アメリカ大統領には旅行先であっても核ミサイルの発射ボタン持った随行者が片時も離れない。四六時中世界への目配りを怠ることが出来ないのだ。

今回は多分政権交代になるのだろうが、大統領職の空白は許されないので就任式までは飽くまでトランプ氏が大統領だ。従って4年前の選挙で当選が確定したトランプ氏の私宅にいち早くお祝いに駆けつけた安倍氏を日本国内では褒める向きもあったが、当時のオバマ大統領が強い不快感を抱いたのもよく理解できる。今回は流石に日本では控えると思いきや、昼食時に池袋のスタンドに入っていた「日刊ゲンダイ」の1面見出しに<特使に安倍氏を検討か>なんて書いてあった。

トランプ氏再選となればそれもありだろうが、政権交代が決まったらまさかそれはないだろう。首相は落ち着いてことの成り行きをじっくり見極めることが肝要で、他国に先駆けても得るものは少ないはず。頭の良い外務官僚と相談するに限る。

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