2020年9月7日月曜日

日月の歩み

 昨年の9月7日は町の氏神様長崎神社の秋祭り、例年残暑の名残はあっても9月の第2土曜日は秋の気配を感じるとしたものだが、今年は祭りの中止が早々に伝えられていた。同じ祭りでも国際的な祭りのオリンピックも中止は決まっても、4年に1度のことなので来年に先送りするそうだ。2021年に最初からケチが付いた2020東京オリンピックを開催するのでは来年も日本がハッピーにならないかもしれない。

どうして今の日本はこんなに思い切りが悪いのか。こと志と異なり、諦めなくてはならない事の発生は誰の人生にも一回や二回は起こりうることで、その際はきっぱりと諦めたほうが良い。昔から言われる「立つ瀬を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」だ。2013年の9月7日、ブエノスアイレスで開かれたIOC総会で東京開催が決定したわけだが、当時の東京都知事の猪瀬氏は「開催費用(5千億円弱)は既に準備済みで、オリンピック会場は1964年のオリンピックで使用した会場をそのまま使い、コンパクトで経費の掛からぬオリンピックを目指す。」ことを世界に明言していた。

その後如何なる経緯か忘れたが、猪瀬氏は失職、跡を引き継いだ舛添氏も失職、この原因も何かはもう忘れたが、何れにしても余り縁起のいい話ではない。なんだかんだ言いながら4年前のリオにおける引き継ぎ式には今の女帝とされる小池知事と安倍晋三首相が晴れ晴れしくご出席になっている。その頃には猪瀬時代の公約は全てチャラになり、いつの間にかオリンピック会場は1964年に使用したものを取り壊して新設することになっていた。

これも経緯を鮮明に覚えている人は少ないだろうが、エンブレムなんかと同じで、ディザイン問題で様々なケチが付き、最終的に聖火台の無い現在の競技場の出現になった。東京開催決定と同時に政府にはオリンピック担当大臣まで置かれて現在に至っているのもご承知の通り。いつの間にか総経費も1兆3850億円と膨れ上がっている。国が総力を上げて成功に導くという訳だが、これに賛同した人がどのような形で賛同したかを思い出してもらいたい。少なくとも小生はどこで賛同したかを思い出せない。

安倍首相はその8年目が先延ばしになって嫌になったかどうか、7年8ヶ月でお辞めになった。安倍一強と言われる現在だからお辞めにならず晴れの舞台を飾れば良いのにと思う人が多いのは世論調査の支持率が57%にも達したことから明らかだろう。安倍氏が逃げるように辞任を宣言したことは不愉快極まる。彼は無能さを追求されて石モテ追われるべき人間だと思う。

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