2020年9月6日日曜日

遊び心

 昨日、毎日同じようなことをして過ごすのに飽きて、高校同期生が卒業30年を記念して長野で記念行事を持った際に発行された冊子を改めて読み直してみた。地元同期生の有志数人が力を結集して制作してくれたもので相当な読み応えがあった。高校を卒業して30年経ち、殆どが50歳を目前にしている時期のものだ。中に記念パーティーへの出欠取るために送られた往復はがきの返信欄の複写が添えられている。

因みに我々が卒業した昭和38年当時440人が、平成2年の記念行事当時で412人に減っている。往復はがきで回答を寄せた同期生は約200人、殆どの人が近況を書いている。近況の他には現在の趣味を書く欄もあり、これはほぼ全員が回答を寄せている。中に一人だけ、「趣味が無くて困っている」と書いた友人がいるが、これは洒落のようなもので、彼こそ同期会の総まとめ役で、当時は勿論それ以前から現在に至るまで全員に目配りをしてくれているのだ。

はがきに写真を貼るようになっていたので、これも殆どが近影を貼っていて懐かしかった。卒業当時の面影を残している人が多かったが、中には頭髪が薄くなったことを嘆く友人も出始めている。家族構成は欄は設けられてはいないが、近況で触れている友人も多い。勤務先は欄が設けられていたので、200人近い友人が様々な職業に居ることが分かると同時に、学生時代を知っている友人についてはその関連が忍ばれた。

卒業後、それぞれがどんな人生を歩んでいるかも興味深かった。小生は数少ない転職組の一人。それ以外には、卒業時の写真やクラス担任の先生からの記念催事に対する感想文、各クラス一人くらいから寄せられた人生前半を顧みての感想文と盛りだくさん。記念行事当時、日本人の平均年齢が確か75歳位だった書かれていたような気がするが、改めて確認はしていない。

兎も角現在はその年齢も過ぎ去り、もう半分は80歳だろう。この30年で亡くなった友人も少なくない。しかし未だに高校同期生の付き合いは小中学や大学以上に深いものがある。偏に先に書いた無趣味を自称した友人のお陰だ。そして最近思うことがこの趣味のこと。経済的理由とは関係無いという意味では高校同期生同士の付き合いと同じこと。遊び心が旺盛すぎるのは考えものかもしれぬが、遊び心の無いと人間関係はギスギスしがちだ。

因みに、記念冊子に書かれた趣味欄を見ていくと当時圧倒的に多いのはゴルフ、長野だけにスキーとか(本格的)登山とか軽登山、あるいは囲碁とか将棋、麻雀と書いた友人もいた。いま日本で大騒ぎしている首相候補のお三方、何方も公式ホームページで趣味を書いていない。

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