2020年9月22日火曜日

国連総会

 今日から国連総会が始まるらしい。当然今年はリモートなので今までにないほど多数の首脳が一般討論演説を行うとのこと。初日はトランプ氏、習近平氏、プーチン氏が予定されているとのこと。日本代表の菅首相は25日予定とされている。首相就任が26日だから既に1週間、国民に向けた施政方針演説も無いまま、世界に向け演説を発信することに違和感を覚えるのは小生だけかな。

菅首相が外交に弱いとか言われる以前の問題だ。考えれば、所詮日本はアメリカの委任統治国ではないが、憲法の上に日米委員会決議が優先するアメリカ軍政下にある属国に他ならない、アメリカ軍が領土や領空を占有していることを咎めた日本人は居ない。一見するとアメリカは日本国民に対し、サンフランシスコ講和条約会議以降、かなりな自由裁量権を与えたことは事実だ。

しかし国連における敵国条項は未だ解除されず、政治的にも経済的にも相当に自由を束縛している。先の大戦を単純化して見れば、日独伊の3国対米英蘭とその前から戦っていた中国にソ連までが敵側に回ったので、言わば世界全体が敵になったようなものだ。しかし、戦後生まれた国際連合に日本が平和友好国として加盟を許されたのは1956(昭和31)年12月18日。しかし、敵国条項を外してもらえず、現在に至っている。

イタリアとドイツが外してもらったのが何年か、はっきり理解できていないが、日本が加盟を許された年か、そのあたりのようだ。何れにせよイタリアもドイツも今やEUの有力メンバー、ドイツなんか安保理理事会議長国になっている。この違いを日本の政治家はなんと心得ているか知らぬが、現実は何事もアメリカ様の言うがまま、武器を買えと言われれば、ハイわかりました。一緒に戦争する準備をしろと言われても、了解です。が実態、ついには敵的基地攻撃が真面目に検討されるまでになってしまった。

日本と韓国の関係が安倍政権で決定的に悪化していろいろなことが言われている。一見すると両国は同じ価値観を共有しているように見える。しかし、日本と韓国の決定的な違いは、韓国はアメリカの保護下にあり、日本はアメリカの監視下に置かれていることだと思う。それでも日本の政治家の多くは、韓国を相変わらず嘗ての植民地同様、明らかに見下している。馬鹿な奴らだと思わざるを得ない。

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