2020年9月21日月曜日

お役所仕事

 今日は敬老の日ということで、昨日長女一家がお揃いでお祝いのお菓子を届けに来てくれた。80歳を超えたからお祝いだそうだ。確かに80歳を過ぎればどこに出しても立派な老人に違いあるまい。しかし、人生100年時代とやらで、昨年の統計で65歳以上の高齢者が総人口の28.8%、約3600万人、100歳以上人が約9万人もいるそうだ。しかし100歳以上の高齢者の約9割は女性とのこと。街を歩いていても見かける老人の殆どが女性に見える。政府が女性活躍なんて言わなくても、ちゃんと長生きしているのだから余計な心配は必要無さそうだ。

話が変わるが、新しい政府は規制改革を全面に打ち出し、無駄を排除したり古い習慣を見直すようなことを言っている。結構なことだと思うが、その割にデジタル担当大臣なんてポストを新設している。その担当大臣が新しいデジタル庁なる役所を来年か再来年中に創設すると言うのだからわけが分からい。確かに日本の役所のデジタル化は遅れているようにも見えるが、先程国勢調査表を開封してみると、回答用紙と一緒にインターネットで回答可能と書いてあり、簡単に回答を済ますことが出来た。

国勢調査は総務省の所管だが、同じ省の住民登録システムのマイナンバーカードシステムや財務相の所得申告システムのe-Taxは極めて使いづらいのも事実だ。他には、保健所がPCR検査報告を自治体に上げる際FAXで上げていると問題もある。しかしこれらの問題は個別に対応すれば済む話で、別に新たな役所を作ってまで検討する必要は無いだろう。デジタル庁なんて発想自体が屋上に屋を重ねる典型だ。命令した総理がデジタル化についての基礎知識が無いのは仕方ないが、受けた大臣閣下も元電通社員とのことで、専門家ぶっているが、頼りないことおびただしい。

先日孫の大学生と故郷の墓参りの後、昼飯を食いながら少し話をした。彼はたまたま大学で情報を専門にすべく学んでいるとのこと。母親である娘が「情報て何をするの?」と聞いたら彼曰く「AIだ。」当然ながら余計分からない。「お父さん分かる?」と聞かれたので「俺にも分からないが、少し知っていることもある。それは囲碁ソフトがAIで凄く進化したことだ。」と答えた。それからやや暫くAI談義になったが、親と爺の世代には十分理解するのは少し無理だったようだ。

アメリカの大統領が如何にシャカリキになろうと、中国のデジタル化には追いつけないように、60歳を超えた爺さんたちがわけも分からずデジタル化を叫び、新しい役所を創設しても日本の遅れは当分の改善されないだろう。旅行を奨励して経済の底入れを図ろうなんてこととは次元が異なりすぎる。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

同じ内容を方角を変えて見せて目くらまししているのでしょうか。
私、河野大臣の目安箱に「死んだ際の行政窓口の1本化」を書こうとしていましたら、閉じられてしまいました。
内閣府特命担当大臣の平井卓也氏の肩書を、「デジタル改革担当」としてマスコミは専ら差湧きますが、(マイナンバー制度)が本業です。

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あな さん
いつもありがとうございます。

>「死んだ際の行政窓口の1本化」
私も家内の件でさんざ苦労しましたので、子どもたちのためにもぜひ実現してもらいたいものですが、今のデジタル改革担当ではまず無理でしょうね。