2020年9月10日木曜日

変容し続ける大都会

 素人と言うか不勉強のせいか知らぬが、どうも景気というものに対する実感が持てなくて困る。報道ではコロナ禍で不況ということになっているが、池袋駅から直線距離にすれば1キロくらいか 歩くと2.5キロ程、バス停で7つ目か8つ目、我が家の周辺は、ここ数年新築ラッシュが続いている。半径50メートル以内に6,7大収容のコインパーキングが3箇所もあり、昼間はほぼ満車状態で。どが建設作業員の車のようだから、朝8時前には満車になっている。

これが大都市東京の1極集中を物語るものかもしれぬ。この風景は見慣れたものなので普段は大都市云々なんて感じなかったが、今日銀座に昼飯を食いに出掛け、改めて大都市東京を感じてきた。東京では産業らしきものの匂いは感じることがないが、建設業だけは沢山存在しているようだ。特に大手の殆どが昔は地方にあったかもしれぬ本社を東京に構えている。それが皆景気よく商売が成り立っているのだから、東京のエネルギーは凄い。

建設業は人が生活している町が破壊される、あるいは破壊することから仕事が始まる。先日書いた日月の歩みではないが、2011年の東北大震災に始まり、2013年に東京オリパラ2020が決まって以来この10年は、建設業には正に天の恵みだったに違いない。そのお零れに与っているのが、我が家の近くで働いている作業員たちだ。外国人も結構いるが、彼らの表情は一様に明るいく、飲食業界や小売店業界の人とは違い、コロナ禍なんてどこ吹く風の様子だ。1業界だけでも明るい業界があるのは結構なことだからこのへんでやめる。

実は昨日特に意味もなく昼飯に銀座に出掛けた。暑いので日向のアスファルトを避けて少しは涼しい地下街を徘徊したほうが健康上益しだろうと思っただけである。銀座から東京駅までの地下街は長いこと工事で汚れていたが、昨日行ってみると見事にきれいになっていた。そして東京駅に差し掛かると(行幸通り地下)、世界各国の駅の美しい写真が何十枚も掲げられ、ちょっとした美術館気分が味わえる。

そして東京駅の地下街、これが凄い。前から東京駅の地下街は他のどの駅より充実していたが、新装なった地下街は充実が一層増している。歩数を稼ぐために丸の内口から八重洲口まで最初は外回りを、復路は入場券を買って駅構内の店を見ながら歩いてみた。時節柄外国人観光客は殆ど見当たらなかったが、もし外国人が来れば東京の名所として1日の観光にあてる価値は十分あるだろう。

大学に入学して初めて東京に来た頃、大阪の友人とそのお父さんの見送りのために東京駅の特急「こだま」のホームまで入ったことがあった。その時見た「こだま」は信越線を走る蒸気機関車とは打って変わったスマートな姿だったことを思い出した。今では長野駅でも東京駅と同じように新幹線を見ることは出来る。でも大都会との差は否定し難い。

2 件のコメント:

tak さんのコメント...

東京の生き生きとした状況がうかがわれ、すごく楽しく読めました。
こういう生の姿をぜひアップしていってください。

senkawa爺 さんのコメント...

takさん
いつもありがとうございます。
私も自分で感じたこと、感じていることをできるだけ正直に書きたいと思います。
でも残念ながら似たような毎日で、行動半径が限られていることをご理解願います。