2020年8月6日木曜日

広島平和記念式典

今朝は8時から約30分、広島平和公園からの中継に見入った。広島市長の平和宣言や小学6年生児童の誓いの言葉は何れも胸を打ち、思わず目が潤んでしまったが、次に登壇した総理大臣の言葉のあまりの虚しさ、慰霊どころか泉下から犠牲者の怒りが伝わってくる思いだった。、敗戦により嘗ての敵国であり占領国アメリカに対し如何に遠慮する必要があろうと、核兵器禁止条約を批准できないなんてことはないだろう。

しかも言うに事欠き、我が国は核保有国と非保有国の橋渡しをして核廃絶に向けての努力を続けるとて、広島市長の宣言を相変わらず無視、言わば市民の声に一切耳を傾けない。今に始まったことではないのでこれ以上は書かないが、6年生児童の誓にあった「戦争をなくすためには、<自分のことだけ・自国のことだけ>を考えていてはいけないと思う」が印象に残っている。市長も小学生児童もコロナ問題に言及して、戦争と同じ感覚で捉えた上での発言である。

今世界は大戦と同じような危機に直面しているのも事実だし、各国が協力しあわねばならないのもその通りだと思う。己のことしか考えていない小生が言うのも変だが、現在世界で最も強く<自分のことだけ・自国のことだけ>を考えているのはアメリカのトランプ大統領だろう。日本はその金魚の糞状態だから何をか況やである。

序だから昨日に続いて戦争について書き添えたい。新たにトランプ氏から駐日大使に指名されたケネス・ワインスタイン氏が昨日上院外交委員会の公聴会で「日本はアメリカの兵器を気前よく買ってくれているが、日米同盟の中でさらなる能力拡大と大きな責任を負うよう日本に働きかける。」と語った。因みに現駐日大使は就任後1回も日本に来なかったように思う。日本の政府関係者は口を開けば「日本の安全保障環境が厳しさを増している。」と言う。

冷静に考えてどこにその兆候を確認できるのだろう?強いて言えば尖閣諸島周辺に 中国公船の出現が増えていることぐらいだろう。中国にすれば尖閣は自国領土との認識だから仕方あるまい。そもそも日本では沖縄県に属する尖閣諸島を東京都が買うと言ったり、結局国が買ったりしたのも変だ。人が居住できる島かどうか定かではないが、人口が1年間に50万人も減少する日本が、絶海に浮かぶそんな小島を所有するメリットが何か、理解不能だ。

領海の広がりを主張する人もいるだろう。それは資源問題か?漁業問題か?前者であれば交渉は多少難しいかもしれぬが、中国と話し合いをすればいいだろう。昔、石橋湛山氏は「満州なんかさっさと中国に返してしまえ。」との論陣を張った。その心を持っていれば尖閣問題なんぞすぐに解決するだろう。領土や領海は日本人を守ってくれるか、答えは「否」日本人が領土領海を守っている。国家には日本人の生命と文化を守る使命がある筈だ。

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