2020年8月4日火曜日

インターネットの活用

大学卒業以来小さな広告関係企業4社を渡り歩いて挙句の果てに、63歳で更に小さな有限会社を起業した。手元に100万円しか持っていなかったが、ごく親しい友人に昔貸していた200万円を「ならば返そう」と彼が借金までして返してくれたので、起業したのが資本金300万円の有限会社である。そこから約10年、資本金を全部使い果たすまで会社が保ったのが不思議といえば不思議。

詳しく書き出せば切りがないが、サラリーマン時代の終わり頃に知り合った青年の協力の賜物であることだけははっきりしている。その10年間、その会社から妻宛にサラリーマン時代と同じ金額の給料を払い続けることが出来た。彼女が財布をしっかり管理してくれたお陰で、狭いながらも都内に家が残り、妻亡きあと年金でどうやら食えるようになった。この小さな個人企業がしていた主な仕事は、ある一般法人のウエブサイトの管理と、その法人のコンピュータネットワークの管理であった。

従って、そっちの方面に関して少しばかりの知識がある。今日言いたいのは見当外れになるかもしれぬが、この時代に覚えたインターネットに関することだ。パソコンやスマホでインターネットを利用する人が増えているので、多くの人はこれらの機器が受信装置でもあり発信装置であることは十分お分かりの筈。ちょっと寄り道になるが、アメリカの大統領が中国のインターネット機器やウェブサイトに対し、個人情報漏洩を理由に因縁をふっかけて喧嘩を売っている。

これは考えてみれば変な話で、有線電話でホワイトハウスと連絡取り合っている人は互いの個人情報を一定程度まで認識できる。これと同様、何も中国由来の機器やサイトでなくても、インターネットの世界では個人情報が世界に拡散するのはやむを得まい。個人情報漏洩が怖ければインターネットを利用しないことだ。アメリカの情報機関だって、インターネットから個人情報をしょっちゅう引っ張り出しているだろうに。

ことほどインターネットは便利だと思うが、最近の報道で不思議で仕方ないことがある。毎日一喜一憂させられている新型コロナ新規陽性患者数の発表だ。この数字に関して全国で統一されたものでないことは既によく知られている。その原因がどこにあるか。一般には検査体制が各地方の保健所経由なので、関係者が忙しすぎて報告を纏めるのに手が回りかねる状態にあるとされている。

保健所から各自治体に上がる報告がFAXによる連絡とされているので多分その通りなのだろう。保健所は全国に300数カ所と聞くが、何故国がインターネット上に報告用フォームを公開して、保健所のみならず検査をしている全ての機関からここに報告することを義務付ければ簡単に済むと思うのだ。政府も高い費用を払ってIT関連技術の遅れを取り戻す前に、先ず基本を踏まえて簡単な仕組みを作って貰いたいものだ。

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