2020年8月27日木曜日

不要不急の旅

 Go toキャンペーンから除外された東京が、来月になったらキャンペーンの仲間入りさせてもらえそうな雰囲気が漂い始めた。こんなこととは関係なく、涼しくなったら長野に墓参りに行くつもりだったが、折角だから次の分科会の結果を待ってみようかと思っている。仮にキャンペーンの仲間入りしても、キャンペーンのメリットを受けるつもりもないし、地方に行けば東京の人は何となく警戒されて当たり前だ。墓参りが終わったら早々帰宅するに越したことはない。

外国の報道を観ていると、欧米の人たちは何でそんなに外国旅行をしたがるのだろう?日本でも外国旅行が好きな人はいるだろうが、まかり間違えば旅行前後に数日隔離されることを知りながら、出かける物好きは少ないだろうし、殆どの人は国内旅行すら我慢しているみたいだ。政府や自治体がお願いベースで言うところの「不要不急の外出」を多くの人が自主的に控えているのではなかろうか。

欧米と言っても国は多数あるが、英語に「不要不急」なんて単語があるか興味を持って調べてみた。勿論そんな便利な単語はない。辞書をひくと「nonessential and nonurgent」とか「nonessential and nonurgent」と出てくる。「不要なことは急ぐ必要がない」のは当たり前で、日本人が使う「不要不急」とは少しニュアンスが異なる気がする。日本語の場合はものごとの順番で、優先的に排除する事柄を明示するために使っているのはご承知の通り。欧米人には自分の頭で物事の優先度を検討する習慣がないかもしれない。

最近はアメリカ、ベラルーシ、レバノンあたりからデモのニュースが毎朝流れてくる。アメリカの場合は黒人差別に対するものだから少し違うかもしれぬが、海外のデモの殆どは反政府デモだ。少し残念に思っているが、日本ではなかなか反政府デモが発生しない。こじつけめくが、日本人の国民性の中に、個人の欲求は不要不急と考えるべき、なんて為政者にとっては都合の良い倫理観が刷り込まれているように思える。

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