2020年8月11日火曜日

熱帯夜で寝苦しい

 昨日は「山の日」だった。普通であれば学生や子供は夏休みの真っ最中、近年は企業だってお盆前後は長めの夏休みに入るのに態々休日を設定した意味が分からない。wikiで少し調べると2014年に日本山岳会などの希望もあり、と書いてあるが相当疑わしい。何故なら真夏は山歩きにあまり適していない。自分の記録を紐解いてもお盆前の山行は少ないが、リタイアしているケースが多い。熱中症だったり雷雨だったりするが、山は少し寒いくらいのシーズンが良いのではなかろうか。

余談はさておき、最近気になっているのが海の話題。商船三井が手配した大型貨物船がインド洋の島国モーリシャス沖で座礁した問題だ。モーリシャス島なんてところは想像すら困難だが、海が綺麗なことで有名で観光でもっている国らしい。海岸近くで座礁してしまった船体から流失した重油が海岸一体を掩い、最大の観光資源であったサンゴ礁が完全に破壊されてしまった。欧米からはこの被害をすこしでも助けるための救援隊を派遣している国が何カ国かあるが、日本からの救援活動は聞こえてこない。

民間企業が海外で起こした不始末に国が手を貸す理由はないのかもしれぬが、こんな時にこそ海上保安庁でも自衛隊でもどこでも良いから、救援の姿勢を見せてもらいたい。夏休みシーズンで非常時に備えているそのような機関も休暇の職員が多くて、直ちに編成が間に合わないでいるのかもしれぬが、なにか釈然としない。

一方で、敵基地攻撃の整備なんてことが大々的に報道されている。自衛隊は創設以来専守防衛が使命であり、日米安保で攻撃は同盟を結んでいるアメリカがこれを引き受けることに決まっている。決まっていても実際にに事が起きた時、アメリカが本当に役目を果たすかどうかは分からない。そりゃそうだ、今までにそんなヤバイ事案が発生したことが無いからである。そんなことより、最近は仲が良かったはずの米中関係が急速に変化、なにか凄くきな臭くなってきた。

中国は南シナ海問題だろうと、香港・台湾問題だろうとアメリカが武力に訴えるならいつでも相手なろうと、強気の姿勢を崩さない。アメリカが中国に対して武力行使をする時は日本はアメリカの言うとおりにせねばならず、自動的に戦争に巻き込まれてしまう。中国はもちろん承知の助だから、今でも多くのミサイルの照準を在日米軍基地に向けて準備をしていることは間違いないところだ。なのに、今頃敵基地攻撃能力なんてことを云々してどうなるのか。

これは昨夜のテレビBSフジ「プライムニュース」で元外務官僚の同期生3人組(田中均氏・藤崎一郎氏・宮本雄二氏)が口を揃えて語ったこと。困ったことだ。

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