2020年8月12日水曜日

雑感

 加齢と共に目がしょぼつき、最近はハズキルーペを掛けなければ本もまともに読めない。当然のこととして読書量は減り、思考力も衰える一方だ。最近テレビに出演する政権のお歴々話を聞きながら思うことがある。この先生方は頭が悪い訳ではないだろうが、どんな本を読んでお育ちになったのか?数日前テレビに出演した伊吹文明氏が同席した解説者に突っ込まれた際、答えに窮してベートーベンの自伝から意味不明の引用をしたことが思い出される。

確か現下におけるお金の使い道の話で、安倍氏が取ってる政策の批判に対する反論だった。伊吹氏は普段からリベラルアーツをしきりに強調しているので、俺は他の議員と異なり幅広い見識を持っていることを自慢したかったのだろう。それはそれで結構だが、他の先生方特に安倍首相の場合、若い時から現在に至るまでに読んだ本の中で印象に残っている本を教えてもらいたいものだ。

第2次政権発足当初盛んに喧伝した「3本の矢」に始まり、誰かが看板内閣と揶揄するほど政策の看板を掲げてきた。曰く「1億総活躍」「人づくり革命」「女性活躍社会」「地方創生社会」「地球儀俯瞰外交」など枚挙にいとまがないが、最近は何一つ実態が伴っていないことが指摘されるのみだ。今日配信されてきた<きっこ>と言うメルマガにこんな1節ががあったので借用したい。

引用:「ポツダム宣言を読んだことがない上に、中学生レベルの近代史の知識もない安倍晋三首相は、かつて「ポツダム宣言というのは、米国が原子爆弾を二発も落として日本に大変な惨状を与えた後、「どうだ」とばかりに叩きつけたものだ」と発言しています。これは雑誌『Voice』の2005年7月号に掲載された対談の中での発言ですが、この時系列を見れば、安倍首相がどれほど無知なのかが良く分かると思います。」

このメルマガの著者がどんな人かは知らない。自称は高卒の美容師で俳句が趣味と言っているが多分嘘だろう。15年前の資料を引用して来るくらいだからかなりベテランのジャーナリストだと思う。兎も角、大黒訪問が好きな首相がゴルフ以外にどんなご趣味をお持ちか知らぬが、海外首脳とされる会話が貧弱になってしまうことは容易に想像できる。安倍氏は酷すぎるが、昨夜もテレビで観た山際大志郎氏(自民党政務調査会長代理 元経済産業副大臣)なる御仁の言葉の貧弱さには驚いた。

途中で観るのをやめてしまったが、現在のコロナ対策に関する討論で、3人ゲストが居て、他の二人は岡部信彦氏 新型コロナウイルス感染症対策分科会メンバー 川崎市健康安全研究所所長と尾﨑治夫氏 東京都医師会会長。二人共お医者さん。この二人と会話が成立しないのだ。特にテレビを切ってしまった直接の原因は山際氏のこのセリフ「新宿の歌舞伎町や練馬区の池袋などのエリアにおいて云々」立秋も過ぎたので読書について書こうと思ったが、脱線してしまった。

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