2020年7月4日土曜日

タイミング

実際の争いごとは好まないが、囲碁となるとそうは言っていられない。必ずどこかで戦いが始まる。問題はそのタイミングの選び方だ。ヘボなりに悩みは多い。そこで思うのが最近報道されている自民党のお歴々のこと。この問題山積のさなか、国会を閉じてどうすればそういう発想になるか、俄に考えられぬが、何と政権幹部たちががしきりに盛んに解散風を吹かせている。その風が吹いてくるのが高級ホテルで等の密室で行われる談合。懐かしい言葉だ。

囲碁の場合のタイミングとは、自分なりに相手の応手を何パターンか想定して戦いをこちらから仕掛けることもあるし、相手から仕掛けられることもある。何れにせよ、戦いにはテーマがなくてはならない。ところが自民党の先生方は何を国民に問いたいのだろう?強いて推測すれば「安倍政権を続けて宜しいでしょうか?」以外は考えられない。世の中には色んな人がいるから安倍政権を強く支持する人もいるだろう。

昨夜テレビ「報道1930」に出演していた橋本徹氏もその一人。氏は「憲法改正問題を掲げて選挙を打てば勝機あり」を力説していた。面白いことを仰る人だ。改憲問題なんか北方領土問題と同じように、庶民の念頭からとっくの昔に消えているとお思いきやである。安倍氏に新たな知恵を授けたと鼻高々で語った内容が面白い。「もうアメリカからの押し付け論は古いから、国民投票を経ない憲法なんてありえない。」論で旗を上げるべきタイミングとの説。なんでもプーチン大統領の改憲手法にいたく感激したらしい。

確かにプーチン大統領の改憲手法は、大統領自身に素晴らしい成功を収めたと言える。コロナ騒ぎの渦中ながら僅かな期間の延期だけで目的を達したその手腕については誰もが認めるだろう。今回例示した囲碁の場合もよくあることに「勝手読み」なる警句もある。先に述べたようにタイミングを図る前に。誰でも一応相手の応手をイメージするが、ヘボであればあるほど、相手は想像通りには応じてくれないとしたものだ。

安倍政権のお歴々がどれほど上手な打ち手か、お手並みを拝見させて頂きたい。

0 件のコメント: