2020年7月6日月曜日

口説の徒

昨日は珍しくブログ書きを休んでしまった。特段の理由は無かったが、久しぶりに書店で面白い本を買ってしまったからかもしれぬ。何だかんだ言ってもやっぱり疲れてきたのかもしれぬ。偶には休んだほうが気が楽になりそうなので、これからもブログ休日が増えるかもしれぬ。

昨日のことではもう一つ、行くのを止めようかとも思っていた都知事選の投票も、雨の止み間を見つけて結局行ってしまった。宇都宮氏にするか山本氏か直前まで迷ったが、結局後者の名前を書いてきた。結果はご承知の通り小池氏の圧勝。これで来年オリンピック開催とくれば日本国民には最悪のような気がするが、景気回復に弾みがつくと歓迎する人もいるのだろう。

兎に角珍しい選挙だったことは間違いない。いくら自治体首長選挙とは言え、政策らしきことを何も語らず圧勝したのだから、小池氏は実に強運の持ち主だ。これも全て民主主義社会の為せる技だから仕方ない。かと思えば海外の香港では、宗主国とも言うべき中国政府によって民主主義が根底から覆されるという大事件?が勃発。日本を含む多くの国が一斉に中国政府を非難している。

中国といえば昨年少し友好的になったように見えたが、これで友好関係がまたおかしくなるだろう。日本にとっては大きな市場でもあり、産業のサプライチェーンとしての役割も大きいと思うので、経済界では頭が痛いに違いない。物を売ったり買ったりする経済の世界では、昔から相手の社会が民主社会でろうと、独裁社会だろうと関係ない。極端に言えば、地獄の鬼のような相手であろうと物を買ってくれれば有り難いお客様、お金を払って言うことを聞いてくれるなら下請けを担ってもらう。

日本はどちらかと言えば、コロナ対策より経済を重視する国家だから中国に対してあまり辛く当たらないほうが良いかもしれぬ。昔の日本は経済より社会哲学を重視する傾向が強かったと思う。現代の中国や北朝鮮に似ていたかもしれない。従って政治家は思想が重要視され、党派の違いを超えて志操堅固である人間でないと政治家にはなれなかったろうし、経済界を含め社会のあらゆる分野で組織の頂点に立つことはなかったと思う。

それがいつの間にか思想も志操もメチャクチャ、口説の徒が偉そうな顔をする時代となっている。アメリカだってそうではないか、と言う人もいるだろうが、トランプ大統領がそうなんであって、アメリカ全体がそうではないと思う。こんなブログを書く俺もその一人かもしれぬ。

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