2020年6月5日金曜日

海は広いな、大きいな

今週初めに中学時代の同級生から突然の電話。何事かと思ったら、彼の誕生日が今月1日とのことで80歳を無事迎えたことが余程嬉しかったに違いない。こちらも4月に誕生日を迎えたばかりだから気持ちは分からぬでもない。電話で懐旧談にふけたが、物足りなさもあり、今週は都の自粛要請も解除になったことだし、久しぶりに飯でも食おうと相成った次第。彼の住まいは茨城県の東海村。「そっちにも気の利いた飯屋があるか?」と尋ねると、「村と言ってもバカにしたものじゃない。ミシュラン三つ星レストランがあるぜ。」でこちらから出掛けることにした。

今年は全国的に山小屋が殆ど休業で、2千メートルを超えるような本格的山歩きは年内は無理のようだ。その代わりというのも変だが、たまには海の潮風、を吸うのもの良いだろうと思い、その方面の散歩も併せて友人に依頼し、快く引き受けてもらうことが出来た。東海村は東京からは約150キロしか離れていない。もちろん緑が豊かで、今は田んぼに早苗が植えられ気持ちが良い光景が広がっている。

一方で茨城県の片田舎と言っても、原子力発電発祥の地とも言うべき原子力の村、事故なんかの報道では何度か耳にした記憶があるが、現役時代にも東海村の施設は一度も見学したことがなかった。原子力関連施設は様々あり、原子力発電所も廃炉作業に入っているもの、稼働申請中のもの、東大の実験炉など数基あるようだ。昔、その広報に関わっていた頃と違い、今は原発廃止にやや共感しているので、そっち方面の説明は聞き流した感じ。

友人は学生時代から原子力物理を専攻して、つい最近までその方面で活躍していたので説明を丁寧にしてくれたが、半分も理解できなかったの正直なところだ。むしろ、その広大な敷地の外側を歩きながらの説明だったので、結局1万2千歩ほど歩くことになり、いい運動が出来て有り難かった。東海駅の周辺にはスーパーが何軒もあり、高層マンションが建っている。

昼飯に案内された店は市街地から離れてあり、本格的フレンチだったし、村の観光名所になっている村真言宗の寺院松虚空蔵尊も堂々たる構えだった。海岸に沿って走る道も広くきれいなのでとても村には見えない。しかし未だコロナの影響が続いているらしく、広い海浜公園に行っても、座り込んでいるカップルは一組だけで、潮の香を存分に吸い込むことが出来た。友人が冗談で言っていたが「アメリカまでは見えないのが残念」といえばそうかな。

あちこち案内されて仕上げは友人宅で冷たい飲みもに洒落たお菓子をご馳走になり、池袋に着いたのが7時頃、幸い見慣れた食い物やが昨日からオープンしていたとのことで、すし屋で夕食をとって帰宅。久しぶりに充実した日帰り旅行となった。

2 件のコメント:

村松 光 さんのコメント...

こんにちは。久しく旅行をしてないので楽しく読ませていただきました。
東海村は一度もいったことがありませんが名前だけは有名ですね。
原子力関係の建物があるのだろうと想像していました。
あちこち見物できてなによりでした。私も今週は松本まで出かけます。

senkawa爺 さんのコメント...

村松光さん
いつもありがとうございます。
信州は県内にいても行くところがたくさんあって羨ましい限りです。
昨日は木曽駒のケーブルが動き始めたとニュースが言っていました。
旅心が騒いでいます。