2020年6月22日月曜日

所詮は男

今朝の日経によると、都知事選関係の世論調査で小池氏圧勝の見込みだそうだ。極めて残念という他ない。彼女が東京で総選挙に立候補したのが2005年の郵政選挙で、なんと我が居住地の東京10区。この選挙を仕掛けた小泉純一郎首相が、当時自民党議員で郵政改革に反対した党員の小林興起氏を追い落とすための刺客として送り込んできたのだ。

当時政治に興味は無かったし、小林氏に投票していたわけでもないが、家内は小林氏の秘書の一人を見込んで可愛がっていたのを記憶している。そのことは兎も角として、今冷静に考えると、当時小林氏が指摘していたことの方が正しいように思えてならない。少し前にも書いたと思うが、あの辺りから日本は急速にまともさが失われ始めたような気がする。

それに悪乗りしたのが小池氏で、小池氏に政治家としての資格があるとする人が多いから現在東京都知事の座にいると思うが、相対的に少数でも反対の意見の人もいる筈で、小生は勿論その少数の一人である。小泉元首相が早々に政治家を辞めて地盤、看板、或いは鞄を含め子供に譲って楽隠居しているのはご承知の通り。当然ながら彼が自らの政策に責任はとっていないが、昨今の郵政事業の実態や民営化によって齎されたことをどう思っているか聞いてみたいものだ。

小池氏は小泉氏に可愛がられ、引き上げられた意味があるが、彼女もまた政治的実績は無きに等しいだろう。政治的実績は普通の人にそう巡ってくるものではないかもしれぬが、彼女には決定的な欠陥を感じる。これは安倍首相に通じる、己の振る舞いと言動に責任を持たぬことだ。誰でも己の意見や見解が変わることはあるだろうが、その時には前言なり行動にそれなりのけじめを付けるべきだ。そのけじめ無くして行動することを、人は変節と言い、口にすることを嘘つきと言う。これは政治家の場合特に注意しなければならない。

小泉氏にもこの傾向があると思うが、小池氏の場合は更に酷いようだ。人によっては小池氏には虚言癖があるという人さえいる。この週末に評判の「女帝 小池百合子」石井妙子著を買って読み始めたので余計感じるのかもしれぬが、彼女の支持者が相変わらずダントツと言うのは悔しい。数日後に読後感を書きたいとは思うが、現段階で言えるのは男のだらしなさだ。小池氏はこれまでかなりの男性政治家を手玉に取ってのし上がってきている。手玉に取られた男が悪いのか、手玉に取った女が悪いのか?

と聞かれたら「それは男が悪い」と答えたい。自省を込めて所詮は男なんてだらしないものだ。

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