2020年3月9日月曜日

新宿の碁会所

昨日も今日もブログを書けなかった。書くべきことが見つからないのだ。もう寝ようかと思ったが、未だ8時前で流石に早すぎる。読みかけの本もいいが、30分位で居眠りを始めるので問題につき、これを書き始めた。頭が回らない理由は家の中は勿論、ここ3日ほど殆ど人との会話が無かったせいかと思う。今日は月曜日だが、街はまるで大晦日のようにひっそりしている。

昼飯の会話は株価の値下がりの話、これも余り興味がわかない。まっすぐ家に帰っても陰気臭くなる一方なので、思い切って新宿の碁会所に言ってみた。案の定、普段は年寄りの碁打ちで50面くらいある席がほぼ8割がた埋まっているのに、どう見ても20人くらいしか客がいない。席亭は勿論大喜び、指導碁の先生もいつもは3面打ちで待ち人が後ろに控えて見学しているのが、今日は二人だけで、一人がすぐ終わったので数分待っただけで「どうぞお入りください。」と促されてしまった。

席について打ち始めると、席亭がどこかに掛けている電話の声が響いてくる。どうもどこかの役所と話しているらしい。「私一人でやってきたのですが、何とか助けて頂かないと、もう潰れてしまいそうです。」そりゃそうだろう、前から聞いていたが、この席亭が前の経営者から居抜きで店を継いで確か未だ数年と聞いたような気がする。新宿駅の近くだから立地は最高な上に、席亭の努力もあったのだろう。団体碁会の予約が多かったようだ。しかし碁会所の客は高齢者が殆ど。

昼過ぎに来て、夕方5時位には殆ど引き上げてしまう。中にはおじいさんを迎えに来る人や、電話で帰りを催促される客もいる。場所が良い分家賃も高いのだろう。24時間の内精々8時間と稼働しないのだから苦しいに違いない。昨年の秋だったかに、席料が千円から1200円に値上げされた時にさんざ聞かされた。たまたまその直前に行ったら、「今日回数券(確か10枚綴で1万円だった)を買って頂ければ、それをお使いいただけます。」と言われて購入した券が未だ5枚残っている。

先月までは居たような記憶がある外国人のアルバイトも今日は居なかった。電話がかなり長く続いたが、必死の思いがよく分かる。先生だって客が減るのは大変だろう。普段指導碁を2回なんてことは無いのだが、今日は2回お願いしてしまった。先ずアルバイト、次が先生か席亭かは分からないが、皆必死のようだ。席亭は無利子無担保の公的融資が受けることになれば良いが、アルバイトや先生はどういうことになるのかな?

因みに先生の指導碁(1回2500円)は、普段最低でも10人くらいは楽にこなしていたが、今日は4人で終わったようだ。

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