2020年3月2日月曜日

瀬戸際と正念場

昨日行われた東京マラソンは一般参加者の参加は見送られ、今月8日から始まる大相撲の無観客試合試合が昨日決まった。19日から始まる選抜高校野球大会がどの様になるかは未だに分からない。7月末からのオリンピックは基本的に開催の方向で準備が進められている。27日に発表された政府方針によれば「ここ1,2週間が感染拡大を食い止める最大の山場」だそうだ。27日から2週間と言えば今月13日、これを過ぎると最悪事態が収束に向かうなら結構なことだ。

素人考えだが、新しい事態の山場がいつになるかなんてお釈迦様でも専門家でも分かるはずもあるまい。ならば「取り敢えず2週間程度様子見をさせてください」というべきところだ。政府の方針が曖昧で矛盾にに満ちているのは、何も頭の悪い首相の判断に依ったからと断言してはいけないと思う。確かに24日に開かれた専門家会議の提案に全国一律の学級、学校閉鎖が必要とは一言も書かれていない。むしろ高齢者対策の重要性を述べている。しかし、ここ1,2週間が正念場と、首相に政治決断の下駄を預けた罪は重い。

政治決断を求められた首相は当然ながら側近の秘書連中と相談して、基本方針を発表する以上は、北海道知事以上にインパクトあることを盛り込みたいと思うのは目下評判が落ち目の政治家として当然だったかもしれない。でも残念なことに国民の反応は期待に反したものになってしまった。首相にすれば嘘を言ったわけでもないのに、何故ここまで叩かれるのか不思議に思っているだろうが、根拠の無い決断は事実を覆い隠す嘘と大差がないことを知ることになれば良い勉強になったことだろう。

むしろマスコミは首相の言葉尻を論うのではなく、政府が発表していない日本の診療体制の現実と問題点を明らかにしてもらいたい。感染症対策が完備されている病室や医療スタッフがどうなっているのか?専らクリニックにお世話になるのが精々なので、いざという時駆けつける病院がどこにあるかぐらいは知っておきたいものだ。

この騒動、娘世代の主婦が怒るのはある程度理解するが、我々世代が騒ぎすぎてはいけないそうだ。ある友人との会話で「俺は毎日のように電車に乗るが、最近はつり革を握る人間がめっきり減ったぜ。」と友人曰く「感染するか否かは宝くじに当たるかどうかと一緒のこと、びくびくするなよ。」とのこと、上手いことを言うものだと感心。今月半ばに昼食会の約束をしたが、その頃世の中は山場を超えているはずだが、果たしてどうなっていることやらだ。

2 件のコメント:

村松 光 さんのコメント...

こんにちは。新型コロナウイルスの関係で、長野県も先生やこどもたちが
予定が変わって大いにうろたえています。
私のような小者も、いくつかの会議が中止になりました。それに会食会は
2件延期です。成り行きを見守っているところですが、収束するとよいですね。
孫の卒業式は在校生と父母は参列しないそうです。
まあ年寄はせんかわさんがおっしゃるように落ち着いて見守りましょう。

senkawa爺 さんのコメント...

村松光さん
いつもありがとうございます。
>落ち着いて見守りましょう。
これしかないですね。