2020年3月1日日曜日

初めての皇居

極めて単純化した生活パターンで過ごすようにしているが、パターンの合間に少し変化をもたせたいのは言うまでもない。その一つが食生活、基本的に朝飯は必ず自分で作るので旅行に出掛けるときは別にして毎朝同じ。トマト一個に納豆と豚汁。納豆や豚汁の作り方は色々あるだろうがいつも同じ。昼と夜は外食したり簡単な食品を買ってきたりする。

要するに日常的摂取栄養素のうち動物性蛋白は、豚汁の豚と納豆の生卵が基本になっている。その上、昼の外食でもトンカツとか生姜焼きとか肉野菜炒めとか、何故か豚肉が多い。そこでたまに牛肉を無性に食べたくなる。昨日は天気も上々だったので久し振りに有楽町まで足を伸ばして行きつけの「素敵庵」に行った。ここで腹一杯にして本当は映画でも観たいのだが、面白そうな映画が無い。

仕方なくいつもどおりの腹ごなしコース、桜田門まで歩き始めた。外堀の縁を歩き祝田橋まで来た時に急に気が変わった。いつもなら真っすぐ行って桜田門から地下鉄に乗るが、今日は先程の店もガラガラだったし、ここまでの人通りも少ない。なので、右折して大手門から皇居東御苑でも散歩して帰ることに。右折して東京駅正面を越し大手門手前まで来るとお堀の奥に人だかりが見える。野次馬根性で何事ならんと近づくと皇居見学希望者の列だった。

60年以上東京に住み、東御苑は毎年何回も足を運ぶが皇居の中は観たことがない。良い機会なので少し待ち時間が長そうだが見学会に参加を申し込んだ。土曜とは言えウィルス騒動のせいで意外に人は少ない。とは言え広い待合室には外国人を含め、楽に300人は超えそうな人が待っている。多数の外国語を含む案内を聞いていると、少なくとも5ヶ国以上になる。結局は日本人が一番多かったが100人まではいなかった。

カメラを持っていなかったので、案内職員の説明を聞きながらゆっくり皇居の中(桔梗門から入って宮殿の東面を経由して二重橋を渡り往復するコース)を観ることが出来て良かった。皇居には現在上皇ご夫妻がお住まいとのことだが、当然ながら見学コースからは人の生活感を一切感じられず静寂そのもの。元は徳川家康が築いた城郭であるが、全体的に神聖なお宮さん(神社)のような印象を受けた。上京以来60年以上経つのに一度も参賀に来た経験がなかった。参賀は年に2回、正月と天皇誕生日とのこと。世が世なら非国民かもしれぬ。

できるだけ人混みを避けて身を置いていたつもりだったが、帰宅すると喉がおかしくて変な咳が出る。洒落にならぬがやられたと思い、愛用の風邪薬「改元」を飲んで寝たら今朝は収まったようなので一安心した。

2 件のコメント:

村松 光 さんのコメント...

こんにちは。長野の今日は暖かい1日です。珍しくドライブしようと夫が
言うので、アップルラインに行ってきました。台風19号の洪水あとは
まだまだ泥が積みあがっていて、空き家も多く見受けられました。

さて、皇居にいらしたとのこと。我ら一家は35年ほど昔埼玉に住んでいました。
夫が年はじめ参賀に行くと言い出したので、5人揃って初めて皇居に行きました。
人があふれていましたが、インフルエンザの心配もなく行列に従ってまいり
ました。詳しいことは忘れましたが、長野と違って暖かく正月気分でそぞろ
歩きしました。せんかわさんも良かったですね。

senkawa爺 さんのコメント...

村松光さん
いつもありがとうございます。
お宅のご主人は未だに運転されていますか?
お元気で結構で何よりです。
今年は暖冬で春が早く来そうで楽しみです。