2020年2月13日木曜日

官僚国家の硬直的発想

サイバー空間にもウィルスなるものがうじゃうじゃしているようだが、民間企業の研究が進み、ウィルスの日進月歩進化に対応して対策も日夜更新されている。一方空気中のウィルス、特に今話題の新型コロナウィルス(コヴィット19)に関しては各国の政府が先頭に立って対策を立てている。特にその発生源とされる中国では初期対応の遅れがあったようだが、国家プロジェクト規模で対策が講じられているようだ。もともと独裁国家だから官も民も無いのだろうが、日本的感覚で言えば官民挙げであらゆる資源をその対策に当てる努力を続けているようだ。

日本はそうはいかない、先ず担当する霞が関の厚労省の役人が親しい医者に相談して対策を考える。このウィルスは新型で詳細は何も分からないが発生源が中国湖北省武漢市とされている。だから、そことの人の往来を止め、ウィルスが国内に侵入するのを水際で撃退すべきだ。一見誰にも思いつく妥当な対策だ。これを政治レベルに上げてオーソライズしてもらったまでは良い。しかし時期が悪いことに中国の春節、民族大移動と重なった。しかも中国での初期対応が遅れていた事情も後に分かる。今回初めて知ったが、このコロナウィルスなる物体小さすぎて顕微鏡では確認できないらしい。

結果的にウィルスは日本に持ち込まれ患者が発生する。その患者さんが既に完治して退院と報道されたから、水際作戦が破綻、あるいは失敗(と認識してないかもしれない)されてから少なくとも3週間近くにはなるのだろう。この間マスコミ報道はヒートアップし、折良く開かれている国会でも、政府は先手先手と手を打って対策に遺憾無きようにする意志を何回も表明してきた。しかし手を打った対策は何かと言えば、当初の水際対策の域を殆ど出ていないのが実態。

やっと昨日辺りから政府も民間の協力を検討中なんて言い始めている。お役人は「知りません」とか、「分かりません」と言うのは沽券に関わるのだろう。知らないことは存在しないことにする悪い文化が表面化している。今必要なことは水際云々ではなく、次のステージ。未だウィルスの侵入は少ないのだから、今のうちに検疫体制を確立して心配ある人にはどんどん検査して安心させることの筈。

一寸調べた限りではこの検査装置を使用している医療機関は多いらしい。問題は試薬らしいがこれはスイスの大手製薬メーカーのロッシュが既に開発大量生産をしていて中国政府には無償で提供しているとのこと。知っている人は多いだろうに。

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