何が違うのか?

何が違うのか?

国会は10月はじめまで夏休み状態だそうで、マスコミも特に問題視しないので日本には政治課題が何も無いかと錯覚してしまう。立憲民主党副代表の長妻氏に言わせると、この緊張感が欠けているこの時期を見計らったように、昨日厚労省が年金財政検証を公表した。本来6月には公表されてきたものだが、野党の諸氏が言うには参議院選挙前に公表すると政府にとって不都合なので、先延ばしにしたとのこと。

年金暮らしをしている身にとって有り難い制度ではあるが、将来の受給者であり現在の年金支払いを支えている若年層が先細りすることが明白なこの制度に対して不満をを持っていることは自明のこと。それが財政検証で明らかになったからと言って驚くことはあるまい。これを読み込んで何がどう不都合なのか論理的に理解できる人は少ない筈。何もそこまで隠す必要はないのではないか。テレビも昨日から今日にかけて大騒ぎしてみせるが、天気予報の「大雨に注意して先ず命を守ることを最優先してください」なんて決り文句を喋っているのと大差ない。

同時に今週末で来年度予算の概算要求が締め切られる。何度も書いたが、昔は次年度予算の本格的査定は年末であったのがいつの頃からか8月末から始まるとされるようになった。査定期間が延長されても何故か予算案成立は相変わらず大晦日近い年末だから、次年度予算案について国会で十分な審議が行われるかと言えばそんな事も無い。全く意味不明で不思議なことだ。財務省が先月末公表した来年度予算の試算を見るとあっけらかんと約105兆円としている。

ごく大雑把に言えば「歳入見通しは約70兆円に対して、歳出見通し105兆円で来年度もまた35兆円ほど赤字になりますよ。」である。歳入の中で税収が約62兆円である。数字が大きすぎてピンとこないだろうが、国民を1億2千万人とすれば、一人あたり年間50万円召し上げられて60兆円である。平均以下の暮らしなので50万円は収めていないと思うが、それでも半分の20万円以上は払っていると思う。

国民にはかなり過酷な税と思うが、それを措いても歳出に関して厳しい目を向けるべきだ。特に今朝思ったのはドイツのこと。ドイツは所謂プライマリーバランスの黒字国、歳入が歳出より多い。それもかなり大幅になっている。ではドイツ国民は過酷な税に悩まされているか。実情を知らないので軽々には言えぬが、そうでもなさそうだ。この違いはなんだろうか?何れにせよ、庶民の目が届かないどこかで、日本政府は恥知らずな無駄遣いを続けていることだけは確かだ。

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