2019年7月24日水曜日

音痴の類

小学生時代に父が「音楽なんて学問のうちに入らないから通信簿の評価がどんな低くても構わない。」と慰めのつもりで言ってくれたのかもしれぬが、未だに酷い音痴。でかい声は出せるが音程というか音の高低が全く分からないのは情けない限り。似たように思うのは現政権の外交音痴ぶり。毎日論うのも可哀そうに思うが本当にそうだから仕方ない。

日韓問題について書くつもりだが、その前に誰かが「外交の安倍」と言ったような気がする。これは「外交音痴の安倍」を言い間違えたのではなかろうか。総理の座に就いて以来歴訪した外国の数とその度にばら撒いた税金は高だけで言えば相当なものらしい。しかしこれで国益の沿った外交成果は何があっただのだろう。問われてすぐに答えを出せる人は庶民にはいないだろう。就任当初最も強調していた案件は「北朝鮮に拉致された被害者の救出」。

最近はすっかり聞かなくなった「これを安倍内閣の最優先課題として必ず成し遂げる。」と何度聞かされたことか。次はご存知北方領土の解決、4島一括返還を棚上げして、「2島でいいや」とまで妥協しても、それさえ裏目に出て全くの暗礁に乗り上げている。「でも僕は、オバマ氏とは少しぎくしゃくしたけど今のトランプ氏とは世界で一番波長が合う首脳首脳とまで言われているよ。」と言いたいかもしれぬ。

これが正しく小生の「ドレミファソラシド」と同じで、自分では正しい音程の心算だが、他人からするととても聴けたものではない。参議院選挙も終わったのでトランプ氏側は一層笠にかかって難題を突き付けてくることだろう。ロシアにしても中国にしても同じことで、真の敬意をもって安倍氏とお付き合いする気配は認められない。それでも安倍氏の良いところは相手の腹が分からなくてもお世辞笑いを絶やさず、前向きお付き合いしたがるところであろう。

しかし何を思ったかしれぬが、大阪G20での韓国文大統領と2国間会談をしなかったことがそもそもおかしい。徴用工問題が喉に刺さった小骨なら余計重要なチャンスだった筈。何らかの思惑があって意識してなら兎も角、大人になり切れていない小僧の様な世耕経産相あたりが、未だオシメも取れていなかった頃に交わされた日韓請求権協定について訳知り顔で解説しているのを聞くと、官邸経産官僚の悪だくみにはまり切っているようだ。

こんな時こそ指導力が必要だが、指導力も音痴なのかもしれぬ。

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