2019年7月13日土曜日

忍者になれと?

アメリカは産油国でもあるし代替エネルギー源も豊富で、エネルギー源として中東の石油に依存は全くしていないそうだ。それが何故地中海やら中東近海に空母艦隊を派遣までしているかについては、見立ては種々あるようだが正直なところよく分からない。一つだけはっきりしているのはイランを目の敵にしていることだけである。

昨年6月トランプ大統領は、突如オバマ政権時代に結ばれたイランの核開発に関する国際合意 から離脱を表明。イランは国際合意に違反しているとしてイランに対する圧力を強めている。北朝鮮に対する圧力ならまだ分かるが、何故イランを目の敵にしなきゃならんのか?中東が政治的に不安定なのは分かるが、これとても元はと言えば、アメリカが引き金を引いたイラクでの大義無き戦争が大きな要因だとする人も多い。

アメリカはもちろん国連加盟国だが、国際紛争処理に国連を利用する意思は無いようでもある。2位以下の7か国が束になっても敵わないような世界最大の軍事力を持つ国故だろうが、トランプ大統領は地球の支配者の様な気分でいるのだろう。日本は困ったことに、そのアメリカの子分筆頭だと思っている節がある。同盟関係にあるのは間違いないが、親分のアメリカで日本を子分筆頭と思っている人間がいるかどうか。アメリカ政府高官にアンケートでもしてみれば面白い。

そのアメリカが悪乗りして遂に中東に於いて、ここ数週間以内に、「有志連合護衛艦隊」(センチネル作戦)を結成すると今週9日に米軍統合参謀本部議長が発表した。日本のテレビ局もこれを取り上げているが、この取り上げ方極めて曖昧。アメリカは既に候補国と詳細なすり合わせをしていると公式に言っているのに、日本側は公式な打診は未だ無いなんて呑気に答えている。民主党時代に防衛相になりながら、今や完全に安倍シンパに成り下がっている森本敏氏なんぞ「今日アメリカ大使館に行っていたが、そんな話一言も出なかった。」ととぼけた迷言を吐いたりしている。

この小父さん、齢は幾らも違わないのに、名誉とか恥に対する思いが随分異なるのが不思議でならない。何れにせよこういった人たちが、これから如何に国民を欺くか目下真剣に考えているのだろう。

*センチネル:我が家の安い辞書掲載されていない単語、どうもスパイとかモグラとか番人との意味らしい。

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