2019年6月30日日曜日

大学同期会

江戸だけのことかもそう知れぬが、去年に比べると今年の梅雨は相当しっかり降り続いている。昨日は大学の同窓会があって、少々面倒くさいが傘を持って夕方日比谷の帝国ホテル(地下1階に学校のクラブがあるから大したものだ)に出かけた。この同期の同窓会、文学部幹事の勧めで初めて出席したが、80人以上参加者が居たことに先ずビックリ。夕方5時からの会で3千円会費は、どうしてこんなに安いのか不思議に思うほど料理も飲み物とも充実している。

誘ってくれた幹事役が言うには体育会系が中心の会とのことだったが、文学部は文系の友人も何人かいて、久しぶりの邂逅を互いに喜んだり、妻の悔やみを言ってもらったりした。小生にとって大学時代の友人は親の職業や私生活の大部分を知らず、キャンパスと精々雀荘くらいの付き合いしかない。そこが高校時代の同窓会とは大きく違う。学内では系列の学校から上がってきた学生が、授業以外では何かと中心的存在となるのが当たり前。

高校以前からの学生が何割いたか分からないが、席が予め学部ごとに設けられていたにも拘らず他学部の者が入り乱れて交換する様子や、応援指導部のリードで全員がスクラムを組んで様々な応援歌を何曲も歌い上げるのはこの会の特徴なんだろう。結構なこととは思うが、学生時代に野球の応援なんか正直1度しか行ったことがないので、やや閉口したのも事実。

高校の同窓会であれば、病気自慢や子や孫の自慢、要するに家族の近況など語り合うのを普通だと思う。昨日の会は学生時代の思い出と友人たちの消息が中心だから、こちらは専ら聞き役のみ。それでも同じ苗字の女性が居てこちらのことを覚えていてくださった。こちらは勿論彼女の記憶は無かったが、彼女が「よく授業に見えていらっしゃいました。」とのお言葉を頂戴して感激した。そう言えば、なるほど授業には比較的真面目に出ていたかもしれない。

問題は学んだであろうことを何一つ記憶していないことだ。見渡すと、こちらもそう見えるのだろうが、嘗ての体育会の強者達も殆どがヨボヨボしている。嘗ての浪人生や留年生は80歳以上だから当然だろう。あと何回出席できるか分からないが楽しいひと時であったのも事実。

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