2019年6月24日月曜日

本論以前に

本論を書く前に時事問題で一言、イランとアメリカの対立は容易ならざる事態では、と心配が膨らむ。大きな報道とはなっていないが、アメリカは昨日、特殊部隊がイランの軍事施設をサイバー攻撃で破壊したとの声明。人的被害が発生しないなら戦争ではないのか?やられた方が黙って引っ込むとは考えにくい。人的被害が発生する戦にならぬことを祈るしかない。。

読後感『「身軽」の哲学』山折哲雄著

感想文が難しい。アップするのをやめようかとも思ったが、折角購入した書物に、何も言わずにしまい込むのも少し残念だから簡単に纏めたい。

書名の「身軽」は我が生活信条と同じ、善悪は別として味方を得る思いで読み始めた。著者は80歳半ばを過ぎた著名な宗教学者、NHK教育テレビでは何度も拝見している。脳みその中身のみならず長い人生経験で得たものはこちらと大違いに重いものであったことだろう。失礼ながら晩年に至り最近は「何とか身軽になりたい」と始終考えておられたようだ。

手始めは蔵書の整理、相当悩まれて全ての処分に至ったとのこと。これも再び失礼を顧みず書けば、9歳年下の小生は既に数年前実行してしまった。勿論小生の場合は蔵書と言える程でもないし、読書の量や質が全く違うのは想像に難くない。勝手に大哲学者と同じ行動パターンと決めて悦に入っているだけである。著者が重い人生をを捨てて身軽になると決めたのは、ある日突然襲ってきた病、脳卒中で倒れ臨死状態の中で涅槃の心境を実体験されてのこと。

頭に重いものが詰まっている人は違うものだ。そこまで至らないと身軽さが分からないのかとも思ったりしてだ。笑い^^元来頭も空っぽ、財布も空っぽ、、やがて来る日があるとは承知していても対策何も無し、今のことしか考えない小生だが、我が哲学と共通していると自己満足した。

内容は著者が理想とした西行、親鸞、芭蕉、良寛の人生や遺作を紹介している。何れも江戸時代以前の人物で、薄っぺらな近代人に模範となるような人が見つからないのだろう。

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