固定観念

政治家であれジャーナリストであれ、事実を事実として見つめ、自己の中でこれをこなして判断することは易しいようで難しいらしい。己を棚に上げて言えば、最近のテレビ番組を観ながら思うのはいつもそのこと。どうしてかくもステレオタイプ、固定観念に凝り固まった人間ばかり登場するのか?政治家の場合は、政党政治だから党派の決定をオウム返しに口にするのは仕方ないのかもしれぬ。

しかしテレビ番組の司会者が、頭にインプットされている予見をもって司会をするのを観るのは情けない。昨夜観ていた番組BSフジ「プライムニュース」で面白い現象が起きた。夕食の後片づけなどしながらのことなので、最初余り真剣に観ていなかったが、後半の部分だけで特筆に値するかもしれぬ。

テーマは『米のインド太平洋戦略 米×中露の野望と日本』ゲスト:古森義久 産経新聞ワシントン駐在客員特派員、渡部悦和 日本戦略研究フォーラム・シニアフェロー、三船恵美 駒澤大学法学部教授

この番組は政権べったりが際立っているので、サブタイトルに「アメリカの狙いを読み解く」なんて仰々しく書かれても、アメリカのインド太平洋戦略が、何で日本の存立・安全保障と関わるのかさっぱり分からぬ。反論できる論客を一人くらい配置しているなら兎も角、司会が反町理(フジテレビ報道局解説委員長)でゲスト筆頭が古森義久とくれば観なくても落としどころは決まっている様なものだ。

前半は多分筋書き通りに日米同盟万歳で進んでいたと推察している。ところがこちらが腰を落ち着けてに見始めた頃合いから、渡部悦和氏が面白い論理を展開し始めた。この方は東大出身で陸上自衛隊の陸将だから、トップに近いところまで昇りつめたらしい。勿論アメリカ陸軍との協力関係においては実務経験者でもある。最後にURLを上げるのでご用とお急ぎでない方はゆっくりご覧願いたい。

台湾と中国本土で武力衝突があれば、日米同盟の関係から先ず日本自衛隊の潜水艦なり航空機が先発することに決まっている。みたいことを言い始めたのである。この論には反町氏も慌てただろうが、先ず大昔のクラスメイト古森氏が反論し始めた。いきなりそんなことできる筈がないでしょう。幾ら台湾海峡が近いからと言っても、存立危機事態と認定されずに米軍に先んじるなんて無理でしょう。

てなことで渡部氏を説得に努めるが、渡部氏容易に納得しない。ここまで来ると自衛隊員への刷り込みもよくしたものと思わずにはいられない。
http://www.bsfuji.tv/primenews/index.html

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