2019年5月19日日曜日

見解の多様性

米中経済戦争と言われる両国間の貿易と関税問題、感想を述べるほどの知識はもとより無い。マスコミが取り上げる識者たちの意見に多様性があるのは勿論歓迎すべきだろう。今朝チラッと見たTBSテレビの「サンデーモーニング」でもトップにこの問題を取り上げていた。司会の関口宏氏は意見を述べないが、数人の識者がそれぞれの意見を述べていた。

殆ど記憶に無いが中でただ一人、元衆院議員の田中秀征氏(windows10で変換が一発で出ないのでかなり昔の人になったようだ)が「100%アメリカ、即ちトランプ大統領の言い分を支持します。中国はこれを機会に世界の貿易ルールをよく勉強して先進国の仲間入りをしてほしい。」これも一つの見解なんだろうが。貿易戦争とも言われているので片方に100%と言われると、子供の喧嘩でさえ双方に言い分があるのが当たり前。100:0は珍しい。

評論家は蛇かミミズかはっきりしないもの言いの人が多い中、このような断言は珍しい。視聴者には受けると見て人選しているのかどうか。他の識者はこの経済覇権争いの行く末を論じた人が多いような気もしたが、誰もはっきりした見通しは持っている筈もない。不肖小生も田中氏に倣って断言したいが、先に述べた通り争いの原因や結果の見通しについて述べるほどの意見は無い。

只これまで嫌になるほど利用してきた貿易相手国が、少しばかり力を付けてきたら叩きに回る精神構造。国益を優先するとそうなるらしいが、あまり多くの人の賛同を得るのは難しいようにも思う。他人のことはさて措いても、果たしてそんな急旋回が自国民を船酔いさせなければいいがなんて余計な心配をしてしまう。それにしても田中氏の見解を、もし安倍総理が聞いていたらすぐに電話をかけて面会を申し込んだかもしれぬ。

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