2019年5月18日土曜日

大学同窓会

小学校から大学までどの段階であっても在学中は極めて不真面目、周りの人から顰蹙をかうような行いの連続であった。特に高校と大学に至ってはまともに卒業式にも出席せず、卒業証書だけ後刻一人でこっそりと頂きに参上したものだ。そのせいか、歳がいってからは同窓会関係を出来るだけこまめに顔を出すようにしている。これも先日書いた後の祭りの典型で、何の役にも立たないが、未だ満たされぬ卒業の実感の片りんを秘かに味わう訳である。

今日は大学の同窓会、と言っても創立150年の名門慶應義塾大学である。生存する卒業生の数は半端であるまい。第一、大学に同窓会があるなんて話は聞いたことが無い。長野高校にはあるにはあるが、県立高校でもあるから学校経営とは切り離し、卒業生の自主運営となっている。小生はその東京支部のような組織で学年幹事なる役を仰せつかって喜んでいる次第。

これはさておき、慶應は卒業51年以上になると大学が全員に招待状を送付してくれる。そして本日ご招待に応じて出席した人数が5千人強、場所は横浜「みなとみらい駅」近くにある「パシフィコ横浜 展示ホール」、もちろん無料のパーティー。一番若い同窓生でも73歳、最年長で塾長から花束が贈呈された先輩は我が誕生の年昭和15年卒業で御年102歳とのこと。23歳年長のお兄さんか見れば、こちらは鼻たれ小僧にもなっていないことになる。

さすがに車いすでの登壇であったが、赤い蝶ネクタイを結び挨拶もしっかりしていた。別にあやかりたいとは思わなかったが、応援指導部中心のアトラクションの方が楽しかったし、心に響く何かがあった。卒業したのは文学部なので、同窓生の数が少ない。慶應と言うと経済学部か医学部と思う人が多いと思うが、歴史的には文学部が最も古いかもしれぬ。と言うのは創立者の福沢諭吉先生は当初実学に重きを置いていなかった筈と思うからだ。

本当はどうか分からないので後で調べたいと思う。兎も角数が少なくなった同期生を含め、皆相当よたよたしてる。そんな同窓生を駅から会場まで大きな声で「ありがとうございます」声を掛けてくれた現役生、多分応援指導部だと思うが、すっかり気持ち良くなって「やあ、お疲れさん」と思わず返しながら歩いていい気分だった。酒も料理も結構あったが腹一杯で行ってしまったので、料理は一口も食わなかった。


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