老いの嘆き

好むと好まざるとは関係無く世の中はどんどん変わっていく。そのスピードは益すばかりで驚いていても仕方ない。この世に生を受けて僅か80年足らずの間に習い覚えたことの多くは忘れながら、毎日のように新しい情報が耳目に入ってくる。通信情報機関の発達による恩恵と受け止めるべきなのか、ふと考えてしまった。ブログを始めて丁度10年余り、特にこの期間の変化が著しい。

亡くなった家内は私の数々の悪癖に対し余り文句を言わなかったが、ブログだけは当初から度々やめるように警告を発していた。曰く「百害あって一利なし」である。老人の夫婦喧嘩も嫌なので黙って聞いていたが「百害は無いだろう、仕事の関係もあるのでパソコンに慣れたいだけだ。」と密に反発して結局辞めなかった。もともと不器用なのでパソコンの操作が未だに上手くいかない。
しかも当時仕事で使っていた必要性も、5年前くらい前に仕事をやめているので今は全く無くなってしまっている。

今や完全に暇潰しの道具と化したこのパソコン、ここで得た情報を基に書き綴る駄文、もちろん何を書いたか真面に記憶にも残らない。これを趣味と考えようにも余り上等な趣味ではない。ご近所を歩くと家の前や庭を掃除したり手入れをしているご同輩をよく見かけるが、我が家の庭は既に春の雑草がぼうぼうと生い茂り始めた。毎朝これを見て鎌を買ってきて刈らねばと思いつつ、日が過ぎていく。自分のためにも他人にも何ら役立たないことをするより、家や身の回りを奇麗にすることの方が趣味としては余程高尚だろう。

てなことで過去10年余りを振り返ると、世の変化が激しい割に己の脳みそが退化し続け、置いてけぼりの老人になりつつあることに気づき非常に虚しくなってきた。だからと言ってその原因をパソコンのせいにして、これをお払い箱にする気にもなれず実に悩ましい。今日は又春らしい陽気が戻ってきている。今夜はブログで知り合った唯一の友人に誘われ、下町での夕食会だ。帰りが遅くなるので早めにアップする。

コメント

信州爺 さんのコメント…
senkawa爺 様

 奥様はブログがもとで、いろいろな軋轢が生じることを心配されたのでしょうかね。
小生にとって貴兄のブログは実に面白く、自分の思考範囲を広げてくれる元気の素です。
今までそうでありこれからもそうですよ。だからいつもアップを楽しみにしています。
老いを実感することは哀しいものですが、それを克服するためにも継続をお願いします。

   信州爺
senkawa爺 さんの投稿…
信州爺さん
いつもありがとうございます。
悩んでいますが、ブログはなかなかやめにくいようです。

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