2019年4月26日金曜日

首脳記者会見

昨日行われたロシア大統領の記者会見の報道を観ながらつくづく思った。記者の質問に丁寧に答える姿が、日本政府要人との違いが大きすぎる。プーチン氏に限らず外国首脳の記者会見は大勢の記者が詰めかけ、その中には外国人記者も沢山含まれる。そのためにプレスセンターが予め設置される場合もあろうが、そうでない場合でも当事国語をこなせれば国内外記者に関しての差別は無い筈だ。

総理大臣が旅先で内外記者団の質問に答えることは想像もできないし、国内に居てさえ総理記者会見ときた日には総理の一方的発言に対し、質問は時間を限られて行われるのが常で内容的には形式的茶番に過ぎぬことは明らかだ。そうであれば、昨日の金正恩氏のように予めセットされたロシア国営放送記者との受け答えに留める方が未だ素直に受け止められる。これから総理記者会見はNHK岩田明子解説員との会見に限れば良いかもだ。

それにしてもプーチン氏は誇り高い指導者だ。聞けばロシアの経済力を示すGDPは韓国と同程度アメリカの10分の1以下とのこと。誰が見ても、その格差から起きても仕方がない卑屈さが微塵も感じられない。総理に言うより己に対して見習えと言わねばならない。その誇り高いプーチン氏を待たせること30分、玄関先まで出迎えさせた北の若旦那も相当なものだ。テレビ解説のロシア専門家者は、この出会いについて簡素過ぎるので元首待遇ではないとか言っていたが、どこまで的を射てるか分かったものじゃない。

同じく記者会見に話を戻すと中国習近平氏も相当なものだ。広い会場に多数の記者を入れ、時折メモに目を落とすが、確信的な何かが無ければあのようにスムーズな受け答えは出来ない。残念ながら我が国の首相閣下はあっちにもこっちにも良い顔をしたがる故か、如何なる発言を聞いても、その言葉から確信的信念を窺い知ることが出来ない。唯一分かるのは、透けて見える総理大臣の座に居続けたい思いのみだ。

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