世知辛い

長野高校の東京同窓会が毎年2回開催されるが、それの学年幹事を仰せつかっている。半世紀前の昭和34年卒業なので可成り古顔になってしまった。昨夜その幹事会があって有楽町まで出かけた。普段は銀座の東武ホテルで開催されてきたが、今回の案内は新東京ビル4階某社の会議室となっている。幹事長は23期後輩、案内をくれたのは46期後輩にあたる。何事が起きているか不審に思って出席して理由を聞いて、幹事諸君の苦労がよく分かった。

要するに世知辛い世の中に同窓会幹事も翻弄されているのだ。先に銀座東武ホテルと書いたこれまで使っていた会場、かれこれ10年以上毎年恒例として2~3回宴会場を使用する100人前後の会があって、他に会議室でアルコール無しの弁当だけの30人程度の幹事会が行われる。恒例の行事であるので、ホテル側も気持ち良く受け入れていた。年末までの大凡のスケジュールがこの4月の会議で纏まり、来週幹事の方から仮押さえするのが標準的手順であった。

ところがこのホテル、数年前からコートヤード・マリオット銀座東武ホテルとやたらに長ったらしい名前になっていた。大方その辺が原因であろうが、学年幹事会開催にあたり幹事長が今年もよろしく、と仁義を切ったところ、なんと「そうは参りません。会場のお申し込みは2か月前にお願いします。尚その際であっても婚礼関係を優先させて頂きます。」ま、体のいいお断りを食ってしまった訳だ。

この幹事長、可愛そうにもう10年以上幹事長をさせていると思う。実に優秀な後輩で、山梨大学先端材料理工学科 近藤研究室の堂々たる教授様なのだ。いくら若くて東京は慣れていると言っても、上京の経費すべて自己負担だろうから、心中察するに余りある。温厚な人柄でもあるが、責任上そんな無体なホテルとなんか付き合っていられぬと、代わりの会場探しに奔走した結果が、新東京ビル4階の某社会議室。これがまた映画にでも出てきそうな豪華な部屋で、50席分くらいの長方形で、全て革張りの重役椅子各席にマイクが置かれ、天井にはカメラが設置されていた。

連絡をくれた40数歳下の幹事の勤務先らしい。弁当は幹事が近くの店で買い求めたのだろう。重そうなビニール袋で運んでくれた。今年度から本番の会議は、某大学のキャンパスを借りる交渉で決めてくれたらしい。オリンピックで観光客が増えるのを見込み、いろんな業界が虎視眈々と業績の拡大を狙っているのは利器できるが、それにしてもだ。

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