無用の長物

新元号発表が近づき、その手順が麗々しく報道されている。内容は次の通り「官房長官が5つ以上の最終候補を原案とし、有識者懇談会や衆参両院の正副議長らの意見を聞いた上で全閣僚会議で協議する。」元号は日本人にとって大事なものだからとて重々しく構えるのも分からぬではないが、原案の提案者を公表しないのは良いとしても、その協議メンバーについては失笑するばかりだ。

有識者にはノーベル賞受賞の山中伸弥教授をはじめに9人の名前が連なっている。これら9人の方の見識を疑うものではないが、日本史に関して特別な知識などを持ち合わせなくても不思議は無い。政権との関係を考えれば特に断る理由も無いだろう。ましてや政治家に於いては日本史の知識などあろう筈も無いが、地位による権威付けの意味や本人は名誉と受け止めることになるのかもしれぬ。

仰々しく騒ぐわりに、こちらからすると全く無意味に思える。これは無用の長物としか言いようが無いが、併せて政府がよく行う「○○諮問会議」なることに思いが及ぶ。代表的なものに内閣府に設置されている「経済財政諮問会議」があるが、このメンバーを見ても意味不明と言わざるを得ない。様々な団体のトップ、即ちご老体を中心に据えているが、やや若手で民間人代表らしき人間は竹中平蔵氏ただ一人のようにも見える。

彼が学者としてメンバー入りをしているのか、財界人としてなのかは判然としない。経済学者としてならば反政府見解を持つ学者は腐るほどいるし、財界人も何も前経団連会長ではなく、現役で政策提言をしたい財界人は多いだろう。元号の場合と異なり、こちらは切実な問題を協議する場でなくては意味が無い筈。政府案の泊付けに過去の功労者(協力者?)にお小遣いを与える心算かどうか知らぬが、彼等はお金に困る人でもなかろう。

僻みはやめるにしても、彼等老人が日本の経済力発展を阻害していることは既に多くの人が指摘するところで、それには全く同感せざるを得ない。マスコミもこの無意味さを指摘してほしいが、マスコミ界にさえ老人からの引継ぎを待つピラミッドが形成されているようで極めて残念である。

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