2019年3月25日月曜日

来るべき御代



これも昨日、皇居東御苑を散歩しながら思ったことである。残すところ1週間で新元号の発表、そして来月末には皇太子殿下へのご譲位となる。天皇陛下にはさぞ感無量でおられることだろう。陛下のこれまでのお勤めに対し心からのお礼を申し上げ、譲位後は是非ごゆっくりとお休みになられることを期待したい。国民はこれ以上ご宸襟を悩ますことが無いようにすべきだろうが、ここまでマスコミが発達してしまうとなかなかそうはいかぬだろう。

お住まいからテレビ新聞を排除できるはずも無いし、これまでの陛下のお言葉から推測すれば、何があろうと新天皇にアドバイスはなさるまい。もちろん新天皇は今上陛下の薫陶を十分くみ取っていらっしゃるし、50歳を超す立派な大人であられる。

小生には難し過ぎて十分には理解しがたいが、天皇は「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」と憲法で位置付けられ、何をするにも内閣や国会の補佐やら承認が必要とされている。従って人間的な自由度はゼロだし政治的機能や権能も全く無いようだ。がしかし、国内的にも外交上に於いても陛下の一挙手一投足が大きな意味を持つことを否定できない。

以下は当て推量である。外国人から見れば日本の総理大臣なんぞは譬え長期政権であっても知らぬ人の方が多いだろうが、ジャパンエンペラーと聞くだけである種の敬意を覚えるのが普通のようだ。だからこそ新天皇にも今上陛下を大いに見習って象徴天皇の務めに邁進してほしいと切に希望する。時は今上陛下が即位された時よりもある意味では厳しいと言える環境かもしれない。

馬鹿な政治家共が不用意に口にする意味不明な安全保障環境のことではない。補佐役であるべき政治家共がおバカ揃いであることの方が余程国家的に危険だと思う。国民がそれに気づい賢い選択が出来れば心配は無くなるが、不幸にして国民はそんなに賢くはない。こんな時代が続けば、いつかきっと世直しを目指す青年が勤王の旗印を掲げて、或いはヒトラーのように社会主義者を装うってかもしれぬが立ち上がりかねない。

そんな時代が来た時どう振舞われるか、ご覚悟のほどは先日読後感に上げたご友人が書かれた本で承った。次の御代がそんなことにならぬことを心から祈りたい。

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