沈みゆく船かも

大企業にはどんどんお金が溜まる一方で庶民の懐は寂しくなる一方と言われている。実感が薄いのは昔から大企業とは無縁で、現役時代に庶民と言えたかどうか自信が無いせいもあろう。確かなのは無職の年金生活者となった現在、懐が寂しくなるのは当たり前だからどうでも良いと思っているからだ。しかし与党政治家が、国民生活が良くなりつつあるようなことを言うのを聞くと腹立たしく思うのも事実。

政治家に国民生活のことが分かるのだろうか?国民生活のことは経済学者でさえ把握するのが難しそうだ。今は亡き有名な経済学者の宇沢弘文氏は「人々が豊かに暮らせる 社会を構築するためでなくては学問の意味が無い」と断じておられるが、経済学者にもいろんな人がいる。現在の状況を肯定する学者もいればそうでない学者もいる。与党政治家は前者の言ばかりを汲んで政策立案をしているとしか思えない。

だから偉そうに言うことだけは止めてもらいたいのだ。20才前後のことを現在と比べて思えば、国民生活は遥かに貧しい状態にあった。要するに国そのものが貧しかったわけだ。経済のことに全く無知でもそんなことは経験で分かる。だから年寄りは昔に戻ると思えば腹の虫も収まるかもしれぬが、若い人からすればたまったものじゃないだろう。

国全体がズルズルと沈みゆく船の様な現在の状況、大企業に勤める人も含め、中年過ぎの国民の多くは将来への不安感が募り、若者だって彼等なりの不安を抱えているに違いない。勇気ある若者は、船が沈んでも生き延びるために外国語を学び、学業の研鑽を積んで国と運命をともしないよう準備もするだろうが、その数は多くないのが当たり前。

小生の現状認識が間違っていれば幸いだが、もし間違っていなければ早いとこ船長さんを代えて、幅広い学説の中から正しい説を選択し、それに基づく政策の実現に邁進してもらわねば日本人は救われない。俗に言う世間知らずの政治家に舵取りを任せておいていい筈は無いが、残念ながら世間知らずの政治家を排除する方法論が分からない。

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