2019年2月5日火曜日

米朝首脳会談

今朝珍しくテレ朝「羽鳥慎一モーニングショー」の一コーナーをじっくり観てしまった。出演者は青木理(韓国問題、警察問題に詳しいジャーナリスト)菅野朋子(弁護士)玉川徹(社内記者)中林恵美子(早稲田大学教授の政治学者だがアメリカ連邦議会で日本人として初めて正式に公務員と採用とされた女性)45分近いコーナーであったが見応えがあった。テーマは今日正式発表がされ、月末に行われるであろう「米朝首脳会談」についてであった。

コーナー冒頭に「北朝鮮の非核化見返りに日本の巨額資金も」うたわれていたのでそれに引きずられたとも言える。コーナーを最後まで観て納得がいった。昨日も書いたばかりだが国会は予算委員会開催中で、論議の中身は多くの方がご承知の通り厚労省が発表している統計の嘘についての押し問答が延々と続いている。成程国内問題としては大きいだろうが、冷めた目で外国から見ている人が居るとすれば、駅伝競技で脱落した集団がコースの外で互いを非難し合っている醜い姿にしか見えぬだろう。

外国の首脳とて国内に苦労の種を抱えていることでは日本とそんなに違いはあるまい。当然ながらそれへの対処はそれぞれの担当に適切に指示を出す一方、国外への目配りも同様に神経を使っていることがよく分かる。要するに今の世の中、国内外の問題は互いに密接に関連し合っているから政府首脳が何日も一か所に集い、関係が無いのに同種の問題に全閣僚が耳目を奪われるなんてことは無いのではないか。

どの国にも日本の閣議に対応する全閣僚出席の会議はあるだろう。しかしその会議が果たしてトップが持つ時間の何パーセントを占めるかだ。全閣僚会議が不要と言うのではない。いっそ中国の全人代のように年に1回か数年に1回ぐらい政治指導者を一堂に集合させ数日に亘る会議があっても良いだろう。しかし今週行われている日本の予算委員会は3月の飾り雛でもあるまいに、日本の指導者全員が顔を揃えて蛇かミミズか分からない変な論議を聴いている。

冒頭にあげたテレビ番組の話に戻す。トランプ氏も金正恩氏も国内的にかなり苦しい立場だ、しかしここを乗り越えるために予想外の妥協を図る可能性がある。そこで問題になるのが非核化に絶対必要となる膨大な金額、負担する国の筆頭が日本にならざるを得ない。これが必然だそうだが、親分に言われて出すのと自らそれを見込んで米朝首脳会談に最初からコミットするのでは雲と泥ほどの違いあるだろう、との結論を聞いて納得せざるを得なかった。

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