2019年2月16日土曜日

通信環境

いつもパソコントラブルに悩んでいる個人の問題ではない。余り大騒ぎにはならなかったが、昨日JR東海の東海道新幹線の東京駅など複数の駅で、新幹線自動券売機の一部にシステムの不具合が生じ、切符が購入ができない状態になった。との報道があった。我が生活には無関係だから気にも留めなかったが、日経電子版に掲載された記事「日本の光通信速度、23位に転落 5Gの足かせに」を読んで考えさせられた。日本は狭い土地柄故通信網の整備が行き届き、広大なアメリカなんぞに比べると遥かに進んでいると聞かされ、結構なことだとやや安心していたものだ。

ここに掲げた双方の記事を読むと、日本の通信速度は2015年頃までは世界でもトップクラスだったらしいが、今や後進国アメリカにも追い越されて23位に転落とのことだ。JRの例を引くまでもなく動画の配信サービスは目白押しだし日本の通信需要は日毎に膨らむ一方の筈。通信環境の改善は一時の猶予もなく行われて然るべきでもある。中国ファーウェイ社の5G投資についてアメリカが焼餅を焼いているようにも見えるが、通信環境なるものが国家的インフラで、トップが神経をとがらしてもおかしくないと言うことだろう。

昨日のJR東海のトラブルは小さく書かれているが、JR東日本やJR西日本に影響が出ていたとのこと。尤もな話で通信環境整備は何も軍事機密だけに限ったことではなく、庶民のあらゆるライフラインに直結することであるのは明白なことだ。アメリカの国防予算に貢献するために敢えてアメリカ産武器の中古品購入に莫大な予算を計上する余裕があるなら、それを断ってもっと予算をこちらに回せと言いたくもなる。

些か旧聞に属するが先月16日の「日経ビジネス電子版」で安倍首相がインタビューに応え次のように大見得を切った記事を保存していた。

質問:「政府はあらゆる課題をデジタル化で解決する「ソサエティ5.0」の実現を掲げています。日本の競争力を再構築する狙いでしょうか。」
安倍総理大臣:「その通りです。世界は第4次産業革命の真っただ中にあります。AI(人工知能)、ビッグデータ、ロボットなどのイノベーション(技術革新)には少子高齢化など社会課題を解決する大きな可能性があります。ソサエティ5.0を世界に先駆けて実現することが我が国の未来を開く成長戦略です。経済界と力を合わせて取り組んでいきます。」

有言実行を願いたいものだ。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

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senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あな さん
拍手を有難うございます。