2018年12月18日火曜日

来年度予算案

現役時代を思い出すと最近の霞が関官僚もいい気なものだ。昔は次年度予算案決定は大晦日、まかり間違うと翌年持越しなんて年もあった。これも一種のお祭りのようだったかもしれぬが、それでも関係者は予算案決定までは役所に詰めなくてはならなかった。家族にすればお父さんは国のために働いている、又は働かされているとの思いもあったろう。それが、概算要求期限が8月に制度が変わって以降、徐々に姿が変わって遂に冬至前に予算が上がってしまう。

これが本来の姿であったのかもしれぬが、だとすれば予算の執行も早めなければいけない。理想を言えば4月からだろう。そのためには年末からであろうと国会の審議を繰り上げなくてはいけない。自分が知る限りにおいて、昔は予算案が上がると次の国会で予算が成立するまでの約半年間は霞が関のお役人はほぼバケーション状態。予算関連の団体やら地方に視察を繰りかえして遊びまわって良いとされていた。

特に指定職とされる幹部職員は国会終了後異動になる可能性が高いので翌年のことを考えても意味が無いのだ。思うに国会議員が半年も休むのだから、お役人も休ませてもらうてな理屈になっているのだろう。普通のサラリーマンや企業家には盆暮れほんの一時期短気休暇はあるだろうが、通常は月-金か月-土の繰り返しが当たり前だ。地方自治体では、それでも国民と毎日の対応があるが都道府県以上の官庁は基本的に中央と同じだろう。

予算が決まらなければ何も動けない筈。誰も不思議に思わないのが逆に不思議だが、12か月を前提に組まれた予算の執行を9か月間で消化することに無理があり、3月の駆け込み工事が杜撰になるのは当たり前だろう。通年国会の開催を主張する声もたまに聴くことがあるが、誰も真剣に耳を傾けない。議事堂に議員会館と議員宿舎、総理官邸とコケ脅かしの如く見かけだけは江戸城に以上にご大層だが、こんなもの国民の生活にとってクソの役にも立たない。

無駄遣いの極みであるのは勿論だが、中にいる人間にも問題が大ありで怠けものだらけと言える。

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