内憂外患

初めてアメリカ大陸に足を踏み入れたのは36歳の時、1976年なのでよく覚えている。この年はアメリカ合衆国建国200周年記念の年に当たり、何故か日本でも大いに喧伝されて盛り上がっていた。その記念日7月4日に自由の鐘が置かれているフィラデルフィアにたまたま滞在することになるのだが、個人的な思い出を書いても読者に失礼だが一つだけ、アメリカ大陸の第一印象を書かせていただく。

入国予定地のサンフランシスコ上空に差し掛かって目に入った大地は茶褐色一色の広大で殺伐したもの、映画で西部劇を観ていたので内陸部が茶褐色である部分が多いとは思っていたが、人口密集地帯であれば、近くに田園や山林があって上空から見れば海の青に対して緑が覆うと勝手に思い込んでいたわけである。

何でこんなことを書くかと言うと、余計な心配かもしれぬがカルフォルニアを襲っている山火事である。確か昨年一昨年にもあったような気がするが、サンフランシスコの郊外で有名なワイン産地ナパバレーが壊滅的被害にあったことが記憶に新しい。今回の山火事は同じ州内でも南のむしろロスアンゼルス近郊のようである。しかもその規模が前回を遥かに上回っているようで、1週間を超えて未だ鎮火の見通しがはっきりしない。

戦争になったら航空機から絨毯爆撃は出来るアメリカでも、消防機動力で東京都の面積の3分の1に当たる土地を消火することは容易ではなさそうだ。毎日報道される僅か数分の報道では被害の実態が分かり難いが、死者が毎日増え続けて100人を超し行方不明者は1500人を超えているとのこと。幾ら人口密度が想像できないほど薄くて土地が余っているのかもしれぬが、日本人の小生には想像することすら困難な大災害である。

数日前には大統領が、そして翌日には国防長官と非常事態相が現地視察をしたとの報道もあったが、後者二人は首になったとかなるとか言われている。所詮分からぬことだらけだが、傲慢国家のアメリカでさえ内憂外患に悩まされているわけで、欧州も中露も韓国も東南アジアや南半球の国々もそれぞれ首脳は内憂外患で悩んでいる。その感じが伺えないのは我が国だけだ。昨日書いた勘の鈍さだけにする訳にはいかない。

出掛けるので早めにアップする。

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