2018年11月19日月曜日

勘違いはないか?

何事に於いても先人の築いた歴史を学ばず、周りにうろつく出来の悪い官僚の言葉か振り付けに踊らされてだろう、歴史をひっくり返すのが趣味みたいだから当然かもしれない。安倍首相は日露首脳会談(何と23回目とのこと)で、北方領土問題に関して「1956年(昭和31年)の日ソ共同宣言」に立ち返って交渉を加速しよう、と提案したそうだ。首相自身は外務省を嫌っているようだが、この提案には外務大臣が同行せずに外務事務次官と谷内国家安全保障局長が同行している。

首相の父である安倍晋太郎氏は、外務大臣として北方領土問題に心血を注ぎ志半ばで倒れたことはよく知られているところだ。あの世で不出来な倅のことをさぞお嘆きであろう。百歩譲ってこれまでの経緯を総てチャラにして問題が少しでも動き、領土が還るなら良しとしよう。少なくとも安倍氏の力で国境線を確定することは土台無理である。マスコミの大半は分かっている筈だが、何故かこのところネットまで含めて北方領土問題について議論が喧しい。正に空騒ぎに過ぎない。

尖閣も同様であるが、もっと近い竹島でさえ領土問題は解決していない。政府に言わせれば領土問題は存在しないとのことだから、北方領土問題も「ここは日本の領土である」とでも言い続けたらどうかね。竹島に駐留する韓国軍さえ追い払えない日本が、万人を超える正規軍とミサイル基地に軍港まで準備している島を取り戻す術はあるまい。何でも海洋資源が欲しくて一生懸命になっているとの説もあるが、海底の鉱物資源を欲しがっているのが誰か知らぬが、漁獲の問題であれば入漁料を負けてくれと交渉した歩が早いのではないか。

そもそも戦争で占領され、日本人が放棄して一人残らず命からがら逃げだした土地だ。占領軍が好き勝手にしているのは何処の国で同じこと。取り戻すためには戦争で勝つしかないだろう。一部の人は沖縄の例を持ち出して、占領された土地が返ってきた例があると言う。これも詳しく見るといいだろう。アメリカが親切心から返却したのではなく、対ベトナム戦に於いても維持経費だけでなく戦略的に使い勝手が良いように、そんな形を取っただけであることは大勢の人が指摘しているではないか。勘違いも甚だしい。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

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senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あな さん
拍手を有難うございます。
暖かい激励となりました。