2018年9月5日水曜日

フランス人記者の目

今朝NHK・BSの「ワールド・ニュース」でフランス放送局の番組を観ていたら、珍しく日本のビジネスマンについて取り上げていた。「銀行に勤めて20年経っても給料が殆ど上がらないので、週末とか平日の勤務終了後にアルバイトをしなければならず、週に40数時間勤務する銀行もそれを認めている。現在の日本のサラリーマン10人に一人は、このようにやや過労な仕事しなければならない事情にあるようだ。そして過労で身体を壊す人も出始めている。」

どこまで本当か分からないが、統計の引用先や取材に応じたビジネスマン・その上司などの名前もしっかり出ていた。国内では毎年給料は上がっているとの報道もある一方、実質的消費支出は毎年減っているとの報道もあり、身近に対象となるビジネスマンがいないので日本人でありながら実態は分からない。しかしフランスの放送局が取り上げた日本人ビジネスマンのレポートは、余りハッピーなものでなかったことだけは確かだ。

如何なる意図をもってフランスの放送局が取り上げたか知らぬが、そもそも日本の庶民の暮らしぶりが、海外それもヨーロッパの放送局が取り上げたのは初めて目にした。欧米から見た日本は政治的存在感はまるで無いし、観光的資源に恵まれているようにも思われない。アメリカであれば自動車なんかはメキシコやカナダから輸入されていても日本製は意識されるであろうが、ヨーロッパでは日本に於ける韓国製自動車と同じと聞いている。

フランスも若い大統領になったものの、国民的人気が高かった環境大臣に辞任されたりして、国内が安定しているとは言い難いようだ。このレポートを送ったフランス人記者の目の付け所を聞いてみたいものだ。

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