安倍首相は財務相麻生太郎氏を次の内閣においても留任させる意向と報じられている。安倍氏に責任論をぶつけても糠に釘なので、これまでの財務省不祥事については事務次官の辞任で解決済みとのことだろう。当の麻生氏はハナから政治責任なんて思ってもいないことは明らか。ちょっと詳しく調べてみる気になった。麻生氏は安倍氏より単に歳や議員歴が上だったり、首相としても先輩であるばかりでなく、安倍内閣に居てやっている感が強いのかもしれぬ。
安倍氏の側からしても、麻生氏は一閣僚である以前に総理より格上の内閣の最高顧問的な扱いの可能性無きにしもだ。似た者と言われるがひょっとして安倍氏にコンプレックスがあるかもしれぬ。庶民感情で言えば困ったことだが、マスコミで少々責任問題が取り沙汰されても、麻生氏からすると総理に首を切られる心配は無いと高を括っている節もある。テレビに出演する政治評論家の言う事ほど無責任でいい加減なものは無い、とは土曜日4チャンネル「ウェイク・アップ+」に出演していた橋本徹氏の言だが正にその通り。
相手は安倍応援政団代表の田崎史郎氏。彼が麻生氏の発言「石破が善戦なんて言えるか?前の得票と比べてみろよ。」或いは「冷や飯を食うぐらいの覚悟がなくて総裁選なんかできる筈がなかろう。」等について尤もらしく解説した。曰く「選挙は戦いだからあらゆる手段を尽くすのは当たり前、締め付けなんかは当たり前の話で、石破派の斎藤農水大臣が圧力を受けたなんてことをばらす方が非難されるべき。」これは麻生氏と関係ないので聞き流そう。
続いて「麻生氏の冷や飯発言はご自身の体験に基づいているのです。麻生氏が立候補して落選した時冷や飯覚悟で集まったのが安倍氏であり、菅氏であり、甘利氏なのです。」するてえと現在の総理はずっと前から麻生氏の子分だったのか、を確認するために一応Wikipediaで調べてみた。今年は2018年、前の総裁選挙は2015年、但しこの時は安倍氏以外の候補者無しでその前が2012年。この時は石破氏の他に町村、石原、林と対抗馬が4人で5人の争いであった。因みに石破氏の議員票は34票、地方票は165票だから、これと比べれば今回は善戦しているように思う。
その前が野党時代の2009年谷垣氏・河野・西村の争いで谷垣氏が総裁に就任。その前は毎年総裁選が行われて2008年は麻生・石破・与謝野・石原・小池(都知事)の争いで麻生氏が勝利している。この時の推薦人に甘利氏と菅氏はいるが安倍氏はいない。その前が2007年で麻生・福田の一騎打ち。ここで麻生氏は冷や飯食いに回った訳だがこの時の推薦人にも甘利氏と菅氏はいるが安倍氏はいない。要するに政治評論家の話なんてやはり信用できないようだ。
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