長寿国

今日は老人の日とかで厚労省が100歳以上の高齢者数を発表した。身近でもよく聞くので相当多いだろうとは思ったが、現時点で全国に6万7824人とのこと、金さん銀さん騒ぎの頃を思えば多いのだろうが、誰かが人生100年時代と大騒ぎする割には意外に少ないと思った。むしろ注目したのは男女比で、約6万人(正確には87.9%)が女性であることだ。やはり女性は生命力が強く、男性は生命力が大分劣るのかもしれぬ。

自分の先行きは分からないが、平均寿命の82歳辺りまでは生永らえることありうべしとしても、そろそろ始末をつけなければならないことが多い筈だが、凡人の悲しさで散らかしぱなしのことが多すぎる。いつもように自分のことは棚に上げ、誰からも聞かれていない用でも無いことを書こう。老人国家日本の過去と現在そして未来についてだ。大部分は今読んでいる本の受け売りである。

日本は歴史学者などの専門家でも、何でこうなったか分かりにくいようだが、千年以上前にこの小さく狭い島にユーラシア大陸や南の島々から人が寄り集まって共同生活を営むようになり、大小部族同士の争いは繰り返されたが共通の言語も産み、権力者を頂点に頂く社会秩序を形成し、少なくとも紀元600年頃には国家の体をなしたと言われている。欧米の国家に比べるとかなり歴史は古く長寿国と言えよう。この間領土の拡大(?)を求めて国家が海外進出を図ったこともあるが、いずれも失敗している。

その影響もあるのだろう、人民共通の概念として資源の乏しい島の中で大切にすべきことは、自然を大切にすることと社会秩序を乱さないようにすることにあったようだ。物を大切にして資源の循環を貴び、質素な生活で倹約しながら日々の生活をより楽しむために生み出されたのが独特の文化らしい。お祭りとか芸能が端的な例だろうが、古くから伝わる芸術とか生活様式もあるだろう。

これは何も庶民だけではなく社会秩序のために定められた上層階級でも同様で、むしろ倹約思想などは無産階級の上の層ほど厳しく躾けられた。常に海外からの情報はポツポツと入ってもいたし、海外で一旗と言う人間もいなかったわけでもなかろうが、大半は定められた秩序の中で平穏な人生を送ってきた。ところが19世紀の半ば、産業革命で資源不足となった欧米から自給自足状態の日本に対して開国を求める厳しい要求が迫ってくる。

これで目覚めたかどうか、未だ180年に満たない19世紀半ばから外国を意識し始め、日本は右往左往でとんでもない混乱が生じた。結果、最も混乱したのは1940年、50年代かもしれぬ。この時期を経験した身からすると、現代はやっと落ち着いたと思える。しかし事の善悪は別として、長年に亘り社会安定の基礎となっていた家とか階級の秩序が壊れたことが大きい。ただ、古来の伝承に則り太平洋の片隅に浮かぶ小国日本の分を弁えれば、先は長いだろう。

コメント

このブログの人気の投稿

慶応義塾入学式 期待が膨らむ

読後感「新天皇と日本人」小山泰生著

何もかも関係ない話だ