2018年7月27日金曜日

都市の防災

ここ3日くらいは凌ぎやすい日が続いていたが、台風12号が明日から明後日にかけて首都圏にも相当な風雨を齎しそうとの警報が出ている。予報通りとすれば東から風が吹き込みそうなので、今回のリフォームで全く触らなかった東側の雨戸を明るいうちに閉めてしまった。準備万端整えると、大概無用のことになる場合が多いが、1年に1度くらい埃まみれになって雨戸を引いてみるのも悪くはあるまい。数年前の冬、雨戸を閉めずにいたら雪が吹き込んで障子が駄目になったことがあるので防災訓練のつもりでもある。

先日奥多摩に行った時思ったのだが、今年は首都圏も降水量が多いようだ。奥多摩湖は何度も見ているが、あんなに満水だった姿は初めてだ。街中はからからに干上がっているが、首都圏も山の方に行くと今年は雷雨が多いのかもしれぬ。なんでも首都圏でも洪水の恐れは多分にあり、下町の方では地下鉄が水没する恐れさえあるらしい。現住所の標高は最寄り駅の表示によると30mを少し超えているようだから、水害の危険は少ないかもしれぬが、何かの拍子で電力の供給がストップする可能性はあるだろう。

どこかに雷が落ちて電線が切れたと言った狭い地域内のことであれば、復旧を待てばいいかもしれぬが、広範囲になると他のライフライン、水道やガスだって止まる可能性があるのではなかろうか?防災訓練が喧しく報道されているが、いざ全てのライフラインがアウトになった時の対応は全く分からない。生きているうちには関東地方に大震災なんかは起きないことを前提にしている訳だが、昨日の多摩市ビル火災の報道ではないが、嘗ては東京と言っても大分田舎で、住宅と畑の面積は五分と五分だったこの辺りも今や立派な住宅街、畑は一枚も見当たらない。

我が家同様狭い家と安アパートが軒を接して連なっている。空きスペースは全て駐車場で、夜は兎も角、昼間は車が埋まっている。先日、町会のボス的おばさんが来て戦時中の火災について話をしてくれたが、近年防災訓練など出来る状況ではなさそうだ。雨風も怖いが、いったん火の手が上がれば延焼は一昨年の糸魚川火災同様に事態にもなりかねない。リフォームにかこつけて婆さんが用意していた防災グッズも全処分してしまったが、罰が当たらないことを祈るしかない。

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