2018年7月26日木曜日

新しい分野

我が国は70年以上戦争はせず、我々庶民の暮らしも豊かになった。統計を確認していないので分からないが、日本より豊かな国を探す方が難しいのではないか。義務教育制度も完備して国民の識字率も高い。なのに、新しい活力が湧いてくる気配が無いのは何故だろう?少子高齢化社会と言われるが、毎年100万人近い赤ちゃんが誕生して育っていく。

彼等は皆「新しい活力」の潜在勢力だから、活力が湧かないとは断言できない。しかし国として考えると、若い人を惹きつける魅力ある産業が少ないのが、気配を感じない原因だろう。若いころに比べれば巷には横文字が溢れ、道路は全面舗装で路面電車は撤去されて、世の中は著しく変化しているように思う。しかし、今からちょうど30年前、最初の会社を辞めた時と比べて、街の外形は相当変わっているが、中身のありようは余り変わっていないようにも思う。

強いて言うと、当時再就職先として考えていたガードマンやデリバリー関係の仕事が異常に増えていること、小さな商店が減っていること、外国人が増えていることは大きな変化かもしれない。更に言うと、実社会に居ないので実態は承知してないが、どこの会社でも正社員と非正規社員が混在していること、分業が進んで親会社と下請け企業に分かれてしまったこと、等もあるだろう。

こう考えるとやはり世の中はかなり変わっているのだろうが、いかに年寄りとは言え、将来この分野に若い人が殺到しそうだ、と感じるものが無いのは寂しいことだ。大人たちが「働き方改革」か「働かせ方改革」か知らぬが、もっと別なことを考える必要があると思う。

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