2018年6月28日木曜日

家庭の味

今日は亡き妻の月命日、6か月目に当たる。早いものだ。長女は割合几帳面なのでお参りに来ると予想していたが、案の定早朝に電話が来て「これから行くからね」とのこと。約半時間程で汗びっしょりかいてやって来た。雨が降りそうだから歩いてきたとのこと。結局降らなかったがご苦労なことだ。仏壇にお参りする際は別の部屋にいて好きなようにさせている。

お参りが終わって、新盆の予定やら等々ひとしきり話を聞く。旦那は8月10日から19日までの10日間夏休みだが、頭の2日間は山形の実家に行かねばならないので、長野の祭事は12日以降にしてくれとのこと。長野の予定は坊さんの都合など、未定のところがあって未だ予定がはっきりしないが問題は無かろう。普段旦那の帰宅は高プロとやらで無休の残業が連日で、23時前に帰宅は殆ど無いらしい。それでも毎朝6時前には家を出るらしいので、夏休みの10日は当たり前だろう。

何れにしても若い世代は大変だ。旦那も苦労しているようだが、娘も急に母を亡くして何かと戸惑いが多いらしい。いつも夏になるとぬか床を母から貰っていたので、今年挑戦してみたが、どうしてもうまくいかないので結局諦めたとのこと。我が家ではぬか床を冬になると処分して、毎年夏に新調するとは聞いていた。どこにコツがあるのか分からないが、買ってきた糠に塩を混ぜて、ビールでも入れてかき回せば出来上がりとはいかぬらしい。

代わりに「先日テレビで観たので、お母さんも作らなかった梅漬けに挑戦したので仏壇に1個置いてあります。後で一口食べてね。」と言うので、「何それ青梅の塩漬けか?」と聞くと「シソの葉が無くてもちゃんと赤くなるとテレビが言っていたのよ。凄く酸っぱいと思うので一口食べたら、後は捨てて良いから。」とのこと。

確かに子供時代、プールに通い始める頃になると縁先に青梅が干してあり、数日後に塩漬けになった青梅が美味くて齧ったことを思い出した。娘が帰った後で仏様からお下がりを持ってくると、何とも言えない変な色をしている。口にしない訳にいかず、一口噛んだが娘の言う通り後は処分させてもらった。母と娘が同じ台所に立たない限り、家庭の味の伝承は難しいようだ。思えばお新香一つにしても日替わりで多くの種類を食していた日が懐かしい。

今は変わり映えの無いもので毎朝食事をすることだけは何とか頑張っているが、そのうちにこれも面倒くさくなって「食わずにおこう」とならないよう、も少し頑張らずばなるまい。

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