2018年6月10日日曜日

愈々その時が

今週は愈々米朝首脳会談が開催される。世界中とは言えないかもしれぬが、少なくともアジアの各国は固唾をのんで見守っているに違いない。残念なのは日本政府の行動様式である。北の若旦那も就任6年目だそうだから、我が国の総理閣下の在任期間とほぼ同じではないか。若旦那は方法論に様々な評価はあるだろうが、この間ひたすら米朝の話し合いを目指して努力を重ね、その目標に手が掛かりつつあるとも言える。

一方の我が総理、早くから安倍内閣の最大課題と位置づけ、仰々しくブルーの襟章を作って常に着用に及ぶと同時に多くの同調者にも着けさせている拉致問題、その解決のために何をしてきたのだろうか?とても何かしたような気配はない。むしろ北朝鮮とは常に喧嘩腰で、北朝鮮から情報提供があったにも拘らず問答無用で刎ね付けてしまっている。核戦争の危機ムードから米朝会談の機運が高まり始めたのは冬季オリンピックの頃だと記憶するが、この流れを歓迎することもしなかった。

朝鮮半島危機を選挙に利用したり、これを理由に改憲を推進したい気持ちがあるのだろう。平和を愛する国「日本」が余程嫌みたいで、むしろ喧嘩や戦争を煽ってきたとも言える。世界最強の軍事国家アメリカや北朝鮮の指導者の方がずっと平和を望んでいると見るのは僻目だろうか。戦争は一部の者に莫大な富をもたらすのは当然だが、どこの国であれ国が豊かになり人民が潤うのは平和が圧倒的優位に立つだろう。

今日は若旦那が早々に会場国入りしたニュースが流れているし、トランプ氏も既にG7を途中退席して出発したとのこと。何はともあれ両首脳が平和に向けて協力してもらいたいものだ。結果的に日本は資金を大分召し上げられるだろうし、拉致問題は現政権下では解決とはいかぬだろう。それは虎の威を借りて間違った振る舞いに及んだ結果であれば仕方があるまい。

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